ロービジョンの私の選挙参加

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恥ずかしながら、かつて選挙には「ときどき行く(行かない方が多い)」という程度でした。
目の病気で見えにくくなって以降は、余計に足が遠のき。
自意識過剰ですが、かつては入口の受付で券を提出した際に大声でくっきりはっきり
(職員さんA)「〇〇さん」
(職員さんB)「はい〇〇さん」
と氏名を読み上げられて、それがすごく嫌で。
名簿に印を付けるために間違いがないように、読む人と書く人とが言葉できっちり確認するのが目的だと思うのですが、とにかく嫌。
白杖を持つようになってからは、もう余計に嫌。
近所で目立ちたくないのです。

とはいえ、「自分の一票じゃ何も変わらないかも知れないけど、投票しなければもっと変わらない」と思うようになりまして、昨年に続いて今回も行ってきました。

昨年はいざ会場でやろうとしたら、目の前に多分貼ってあるであろう候補者名一覧とか、用紙に羅列してるであろう裁判官の名前とかが見えなくて、結局白紙で出しちゃったのが2件ほどあり。
今回はそれを踏まえて考え、ルーペ代わりのスマホを使えるかな…と軽く調べたら、懸念した通り選挙会場でのスマホカメラは使用禁止らしい。
そしてあの暗さだと、たぶんルーペじゃ私には見えない。

もうちょっと調べたら、視覚障害者に関しては代筆が認められているみたいだけど、あたしゃ自分一人で投票したいんだい。
とはいえよく考えたら、今回は投票する項目は2件だけ。
候補者名を暗記しておけば乗り切れるかもと出かけました。
前回は激混みで懲りたので、今回は初めての期日前投票。
会場の外でスマホで候補者名を覚えて入場したら…
期日前投票って、受付での用紙記入があるのですね!
(余計な気を使われたくないので、白状は仕舞ってます)
いきなりの難題に、ダメ元で
「視力が悪くて見えないので、スマホカメラで拡大して見てはダメですか?」
と聞いてみたら、意外にもすんなりOK。

それどころか、用紙が動かないように押さえてくれ、さらに記入項目も教えてくれました。
さらにさらに、用紙がずれるのを防ぐマットまで持ってきてくれて…

そんなこんなですっかり候補者名を忘れたので、もう一度断ってスマホで確認。
そしていよいよ投票に向かう時にこちらから
「スマホ禁止ですよね。仕舞いますので」
と言ったら、「大丈夫ですよ」との寛大な言葉!
でもまあ、無用なトラブルを招きたくないので、スマホはしまったまま書き書きしました。
なにしろ投票者が私含めて二人しかいなかったせいか、穏やかで寛容で親切な空気のまま無事に終えられました。

今回はスマホ拡大機能を使えそうな気配でしたが、たまたまかも知れません。
私の方も怪しまれたり疑われたり、誰かの気を揉ませるのは避けたいです。

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