なんとなく
目が見えない人=他の感覚がすごく優れている
という思い込みがありました。
全盲の方が隣に座った時、私のありとあらゆる体臭がこの方の鼻腔を襲っているのではないかと、私の何もかもがバレているのではないかとドキドキした若かりし頃…
いざ自分が視覚障害(ロービジョン)になってみて、そういえば視力以外の感覚が確かに鋭くなったかもしれません。
あくまで自分比ですが。
嗅覚が敏感になった件
我が家では食器を洗った後は自然乾燥です。
ちゃんと完全に乾いてから食器棚にしまっています。
だけどこの、食器の生乾きのような匂いが鼻につくようになってしまいました。
きれいなスポンジで洗っても、ちゃんと濯いで乾いても。
なので食器を顔に近づけた時、なるべく匂いを嗅がないよう、意識を逸らすようになりました。
聴覚が敏感になった件
蚊ですよ、蚊。
蚊の「ブーン」というあの嫌な音が、やや遠くからでも聞こえるようになりました。
それは細やかな音なのですが「あれ?」と音の違和感に気付きそのままじっとしていると、おなじみのあの「ブーン」になります。
これにどんなメリットがあるかと言うと、全く無いのです。
離れた位置の蚊の存在に気付いても、見えないんだわ!なにしろ弱視だからな!
全くもって無意味な発達なのですよ。
ちなみに蚊を見つけるのは難しいので、最近では部屋にひと吹きするタイプの殺虫剤を使っています。
体感的にあれは体に悪い気がするんだけど、やむを得ず。
というわけで、視覚以外の感覚は確かに優れたように感じるのですが、今のところ何の役にも立っていないというお話でした。
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