私、両目とも中心の視野が欠けていて見えないので、何かを見ようとする時は視線をずらして見るんです。 視力検査も同様で、視線を動かして「C」をまず探すところから始まります。 とは言っても慣れていることなので、探すのは1〜5秒程度で完了。 両目中心視野欠損になってから、もう十年以上経ちます。 ずっと毎回おなじ方法で、検査の人が誰であろうとスムーズにやってきていた。 病気の発症時にまで遡れば、視力検査なんてもう何百回も受けています。 が、先日初めて散々な思いをしました。 いつものように視力検査が始まって、いつものようにやって、でも見えなかったんです。 「C」の黒い塊はわかるけど、切れ目が分からない。 過去にも一時的な視力低下で、そういうことはありました。 しかしその時の検査師さんは、それを視力低下でなく私の見方が間違っているせいだと決めつけているようで、私の「見えません」を納得してくれない。 何度も「黒いのは見えるけど切れ目までは分からない」と、いつものように答えても、認めてくれない。 毎回、自分で視線を動かして探すのは、そこの病院のどのスタッフにも、他の眼科でも、普通の方法としてやっているのに、視線を動かすこと自体から否定が始まった。 真正面を見ていたら検査師の出している「C」が視野にすら入らないのに、視線を動かしたら「動かさないでください」だって。 普通、例えば視力1.5の「C」が見えなかったら、レンズを変えるか1.2に移動するかするでしょ? でも、どうやっても見えないしそう言ってるのに、一向に認めてくれない。 何度も何度も何度も「見えません」と答えるのも辛いもんですよ。 出来ないことを何度も自覚させられるのってね。 見えないものを一生懸命見ようとすること自体も、とても疲れます。 私の「見えません」を認めず、どうにかして”見させよう”と粘る検査師に対して、もう疲れと苛立ちとでついに言い返しました。 「見方は分かってるし、いつもと同じように見てる。それでも今回は見えないんだ」って。 そのうちついに諦めて、ようやく検査の段階を1段階下げてくれましたが。 上にも書いたけど、私本当に視野欠損してからの年月が長いです。 欠けた視野の、見えない目で、毎日何年も「どうしたら少しでも見えるか」と苦しみ必死で努力してきてます。 昨日や一昨日病気になって、見えなくなって戸惑ってるのと違うのに。 たぶんその検査師が生まれるよりも前から、私は目の病気になってたし、検査にも見え方・見方にも慣れてる。 正直、教科書でしか視覚障害を知らないようなペーペーは何もわかってないと思いました。 そもそも、無駄な長い時間と労力を掛けてその視力記号が見えたとして(私は見えなかったけど)、そんな視力に意味があるのか? もしかして前回の結果より数値が悪くなると罰則でもあるのかよ、と思いたくなるしつこさ。(そんな罰則あるわけない) もうさ、その検査師の視力が例えば1.2あったとして、じゃあ1.5が見えるまで帰さないよ。 1.5が見えないのは、あなたの見方が悪いんだから。 …というのと同じだってことを知ってほしい。 間違っているのは患者の方。 医療者側はいつも正しいから導いてあげないと。 みたいな勘違いの上から目線、多いです。 プライドの持ち方がズレてる。 実際医療者側が間違ってることって多いのに。 もう本当に不快で辛かったし心身ともに疲れ果てましたとさ。

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