ここでは屋外や外出先での、暗さによる見えにくさへの対処法を紹介します。
なお、室内での暗さ対策については以下をご覧ください。
持ち歩けるライトで見たい場所を照らす 夜間の目印となる灯り
ライトで照らす
ライトで足元を照らしながら歩いている人は時々見かけるし、自転車も暗くなるとライトが点灯するためか、わりと違和感なく悪目立ちせず、街中でもライトを使えます。
ライトの中には、アウトドア用などとにかく明るく強烈な光で照らす物もありますが、街中には適しません。
見えにくい人が夜歩きのために持ち歩くライトのポイントを挙げてみましょう。
- 安全を保てる、程よい明るさであること
- 持ち歩きが負担にならない大きさ、重量であること
- 電池の種類や量が、簡単に用意できるものであること
- 光を絞ったり広げたり、明るさの調節が出来ること
- ある程度の持続時間があること
また私の場合は、
- 帰りが夕暮れ以降になる日→しっかり照らすライト
- 夕暮れ前に帰宅予定の日→お守り的に小さなライト
という風に、持ち歩くライトを使い分けています。
しっかり照らすLEDライト

私のかつての愛用品は、GENTOS LED懐中電灯 閃 SG-330(上画像、今は販売終了)でした。
明るさは150ルーメンで、矯正視力が両目とも0.03程度だった当時には、最低限の明るさを保ってくれて、とても心強いライトでした。
ところが片方の目が重度の網膜剥離で視力が0.01を切り指数弁(「指が何本か見えますか?」という検査法)も危うくなった今、久々にこれで夜道を歩いてみたら、暗くてあまり見えませんでした。
視力の数値と、暗さへの順応性は一致はしないと思うので、これが直接の参考にはならないとは思いますが、これを踏まえて「次に買うなら…」と私が検討しているライトを少し挙げてみます。
GENTOS SG-430
点灯時間(約):11時間
電池:単三アルカリ電池2本
エネループ:充電式エボルタ使用可能
照射距離(約):110m
サイズ(約):φ29.8×147.9mm
重さ(約):136g(電池含む)
*ヘッド部分を回すことで、スポットビームからワイドビームまで無段階にフォーカスを調節できます。
GENTOS SG-435
点灯時間(約):7時間
電池:単四アルカリ電池3本
エネループ:充電式エボルタ使用可能
照射距離(約):101m
サイズ(約):φ29.8×107.5mm
重さ(約):110g(電池含む)
*ヘッド部分を回すことで、スポットビームからワイドビームまで無段階にフォーカスを調節できます。
Anker Bolder LC40
点灯時間(約):6時間(400ルーメン時)/120ルーメンでは20時間
充電式、バッテリー内蔵(Micro USBケーブルで充電/ACアダプターは別売り)
サイズ(約):φ33×128mm
重さ(約):125g
*照射範囲の調整は出来ませんが、安価で口コミ評価も高い製品。
持ってて安心、小さなライト

上の画像は、上がしっかり照らすGENTOS、下がお守りがわりに持っているLumintop Tool AA 2.0です。
小さい方は自分の中指より1センチ長い程度の小ささで、小さなポーチにも無理なく入り、持ち歩きが負担になりません。
以下に持っておくと安心の小さなライトを紹介します。
Lumintop Tool AA 2.0(リチウムイオン電池が必要)
点灯時間(約):最長60時間(*明るさによる)
照射距離(約):127m サイズ(約):φ1.85cm×8.9cm
重さ(約):23g(電池別)
*単三電池も使えますが暗いです。リチウムイオン電池で真価を発揮します。
(画像のリンク先は電池も付属しているタイプ)
電池を充電しての使い方で平気な方にはお勧めです。
リチウムイオン電池付きと本体のみの製品があるので、購入の際はご注意ください。
OLIGHT I1R2 PRO
点灯時間(約):最大12時間
バッテリー:充電式電池(USB Type-C)
照射距離(約):48m サイズ(約):φ1.6cm×5.0cm
重さ(約):23g(電池別)
*キーホルダーに取り付けても邪魔にならないミニライト。
USB(Type-C)充電ができる環境ならば、気軽に持ち歩けるライト。
GENTOS AP-100
*明るさは100ルーメンと落ちますが、ペンライトとして気軽に持ち歩け、口コミもかなり良い製品。
その他のライト
ネックライト
上画像はパナソニックのLEDネックライト。
夜のウォーキング、犬の散歩や帰り道、暗い中でのちょっとした手作業やバッグの中のものを探したり…と、両手が空くので安全便利なライトです。
明るさが何ルーメンなのか不明ですが、以前からAmazonの口コミ評価もよく、現在口コミ数1200件以上で星4.5(5が満点)という評価の高さ。
なによりオシャレで気分が上がりそうなのも魅力です。
バッテリーはCR2032が2個で連続点灯時間は約15時間とのこと。
標準タイプのBF-AF10Pと点滅機能付きのBF-AF11P、強弱切り替え機能付きのBF-AF12Pがあります。(BF-AF10Pは4色の色違いがあります。)
タグライト

足元を照らすパワーはありませんが、手元はけっこう照らしてくれます。
とにかく小さくて何にでも付けられるのも良いところ。
上の画像はABITAXのタグライト。
私も持っていました(失くした)が、例えば薄暗い雰囲気の良いレストランでメニューを照らそうとすると明るすぎて憚られる…というくらいの明るさです。
可愛いことも気分が上がります。
安全のためのプラスα
自分自身の見易さだけでなく、車など周囲からの視認をしやすくすることも双方にとって大切です。
具体的にはリフレクターや反射テープ、セーフティーライトなどになるでしょう。
(上画像はセーフティーライトの一例)
白杖を使う人は、白い反射テープを白杖に巻き付けておくのも良いですね。
(私も友人がプレゼントしてくれてそうしています)
最新機器、暗所視支援眼鏡

視覚障害のビッグイベント、サイトワールドで出会ったHOYAの暗所視支援眼鏡には驚きました。
この暗所視支援眼鏡を装着し、箱のような中を覗くと、目の前に色のついたカードらしきものが見えました。
何が何だか分からぬまま、その状態で暗所視支援眼鏡を外すと、真っ暗で何も見えないのです。
つまり真っ暗で何も見えない視界で、この暗所視支援眼鏡を装着すると見えたというわけです。
短時間の体験でしたが、蛍光灯の下で見ているような見え方だったと思います。
その時のレポートは別ページで書いています。
私自身、薄暗くなると極端に見えなくなる夜盲だと思いますが、これがあれば夜道の恐怖や危険さが激減するだろうなと心の底から思いました。
色々なメーカーが見えにくさ・見えなさを支える最新機器の開発をしてくれているということは、心の強い支えです。
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