買い物の際の値札や、商品に書いてある小さな文字。
病気や障害などなくても、見えにくくて不便に感じる人は多いと思います。
目の病気で見えにくくなった私にとっても、視力低下の初期の頃からの困りごとでした。
ここではそんな「買物時の見えにくさ」に対処する方法を紹介します。
ペンダントルーペを使う

低めの倍率のルーペでも見える人には、ペンダントルーペがおすすめです。
ネックレスのようなデザインなので、「ルーペを付けている」というより「オシャレとしてネックレスを付けている」という外見になります。
男性に合うデザインももちろんあります。
需要が多いせいか、膨大な種類のペンダントルーペが販売されていますが、品質は様々。
同じ倍率を謳っていても、レンズの質によって見え方には雲泥の差があります。
質の良い、きちんと見えるペンダントルーペを選んで使って欲しいです。
おすすめペンダントルーペ
ドイツ光学機器メーカーエッシェンバッハのグレンツェンエイトは、確かな品質とシンプルながらオシャレなデザインのペンダントルーペです(上写真)。
首から下げられるルーペを使う

ペンダントルーペよりももっと見やすさを求めるならば、首から下げられるルーペをお勧めします。
ペンダントルーペよりも大きく持ちやすく、ケース付きの物なら汚れや傷もつきにくく、倍率も様々です。
ただしルーペは倍率が上がるほど、目と対象物の距離を近づける必要があるので、買い物には高倍率は向きません。
おすすめの首から下げられるルーペ
モビレント(エッシェンバッハ)4倍
上にある写真の右側、赤いケースのものがモビレントです。
(現在販売されているモビレントは、すべて白いケースになりました)
ヒモを通す穴とヒモが付属しており、首から下げるのに適しています。
明るく歪みのない透明度の高いレンズはケースと一体になっており、汚れや埃などから完全に守られるので、耐久年数も長いです。
ニューポケットタイプルーペ 20D ニコン(Nikon)

2倍と3倍のレンズが入っており、1枚で使ったり2枚を合わせたりすることで、2倍/3倍/5倍の3種類の倍率で使い分ける事ができます。
1枚のみ内蔵しているタイプもあるので、購入の際にはお気をつけください。
首から下げられる老眼鏡を使う
普段は首から下げておき、使う時だけカチッと中央をくっつけてメガネの形に出来る老眼鏡があります。
詳しくは下記のページで書いています。
使う時だけカチッと付ける、首にかけておける老眼鏡|mieni
スマホを使う
時と場所によっては使えませんが、使用OKな場合はスマホのカメラ機能(拡大鏡機能)はとても便利です。
陳列棚の商品はもちろん、許可がもらえればケーキなどショーケースの中の物を見たり、購入後のレシートを撮影して後で拡大して見たり。
ルーペよりもずっと拡大することが出来るし、なにより顔を商品に近づけなくても見える点が良いです。
買い物の都度使うような場合は、首から下げられるスマホケースを使うと便利です。
単眼鏡も?

単眼鏡とは双眼鏡の片目バージョンのような物。
アウトドアなどで遠くを見るための物が多いですが、美術鑑賞用やロービジョン向けなど、数十センチの距離から焦点が合う物もあります。
上写真の私の愛用単眼鏡は、遠くは6倍、最短距離では7.6倍の倍率。
焦点至近距離は23センチ、という性能です。
買い物時では、少々難易度が高いですが、デパートや大型ショッピングセンターでエレベーターやお手洗い、地下鉄出入り口を探したり、カウンター形式で販売のお店などでカウンターの向こうのメニューを見るのに使ったりします。
ただ、いかにも「覗き見ています」という怪しい見た目になることと、見つけるまで時間と労力を要するデメリットはあります。
関連ページ 外出時に遠くを見るアイテム
電子ルーペを使う

上写真はロービジョンフェアの展示会で、システムギアビジョン(旧タイムズコーポレーション)さんのブースで見せて頂いた電子ルーペ。
クローバー3(左)とクローバー4(右)です。
特にクローバー3は重さ約100gで、3.5インチの画面。
ストラップホールもあるので(ストラップも付属)、手首や首に下げながら使うことも可能です。
実物を試させてもらえた私は、予算さえ取れればすぐに購入したいほど気に入りました。
電子ルーペの良い点は機能性は当然なのですが、経験者としてはスマホ撮影禁止の場面でも使えそう、ということです。
上に書いたように、見えなさをスマホの拡大鏡機能で補っていますが、撮影禁止のシチュエーションではスマホを使えません。
そういう場面でも電子ルーペならば使えるだろうなぁと憧れるのです。

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