ただ縫うだけならば、ぶっちゃけ見えなくても出来ます。
でも見やすくすることで見えるようになるならば、見ながら縫った方が仕上がりも綺麗ですよね。
というわけでこのページでは、手元を拡大して見やすくするいくつかの方法を紹介します。
ネックルーペで見やすくする

ネックルーペとは、その名の通り首に掛けて使うルーペ。
自身に装着するタイプのルーペの一つです。
そして同じく装着タイプであるヘッドルーペや眼鏡型ルーペとの大きな違いは、手元を見るときだけ視界が拡大されるという点です。
(ヘッドルーペや眼鏡ルーペは、装着したら視界が全部常に拡大になるので、酔ったり不快だったりする場合があります)
そのため疲れにくく、ストレス少なく使うことが出来るでしょう。
本格的な物ならば、エッシェンバッハのmaxi-plus。
それよりも少しお手軽なエコノミー。
さらにもっと気軽に試しやすい、池田レンズのネックルーペなどがあります。
ヘッドルーペ・眼鏡ルーペ

眼鏡型のルーペや頭にかぶるヘッドルーペは、広告などでお馴染みの形かと思います。
また、自分のメガネに取り付けて使えるクリップタイプのルーペもあります(上画像)
上記ネックルーペとは異なり、これらの装着型ルーペは常にルーペ越しに見ることになるので、常に視界が拡大された状態になります。
つまり頭は顔を動かすたびに、拡大された視界も大きく動きます。
なので、手縫いのように一点を見続けての作業には向いていると思います。
ただし高倍率のものだと焦点距離が短く、ピントのずれが激しくなるので、長時間の作業には向きません。
もうひとつ…
このタイプはユニセックス製品が多いので、女性には緩い可能性があります。
私自身、下記マックスディテールを短期間レンタルで使ったことがありますが、ずり落ちすぎて常に気になってだめでした。
レンタルでなく私物になれば、何かしら貼ったり付けたりして改善は出来る可能性もありますが…
スタンドルーペ

装着型以外で両手が空くルーペとしては、スタンド型ルーペがあります。
土台があり、そこからアーム(または脚とも)が伸び、その先にルーペが付いている物です。
多くの場合、アーム部分はフレキシブルで自由に動かせるようになっています。
そのため見やすく作業しやすい角度・距離に調節して使うことができますが、ルーペの向こう側に両手を構えて作業することになるので、慣れないとやりにくいかも知れません。
上画像は、安価なのに口コミの良い、Kenko フレキシブルスタンドルーペです。
視覚障害の進んだ私にはレンズ倍率が足りないのですが、老眼の親用に購入しました。
趣味の細かい手作業の時に使っているようです。
口コミのとおり、レンズの品質がとても良く、クリアで明るい像を結んでくれます。
タブレットやスマホも使える!
iPadなどのタブレットやスマートフォン。
その拡大鏡アプリやカメラ機能などを使えば、細かい部分も明るく大きく拡大して見ることが出来ます。
詳しくしっかり見たいならば、スマホを持って自由に動きつつ確認。
見ながら作業をしたいならば、タブレットをスタンドに固定して、画面を見ながら行います。
ただしこれも慣れないとやりにくいかも知れません。
また、アプリやOSのバージョンによっては、焦点ロック(ピント位置の自動調整をオフ)が出来ない時もあるので、それだと使えません。
この焦点ロック機能は常に付けていてほしいものです…
Lomicall stand
最後に…余談
文頭に書いた通り、縫うだけならば目が見えなくても出来ます。
私自身は視覚障害になる前は、下手ながらも家の中の物(ティーポットの保温カバーとか枕カバーとか、ペットのハンモックとか)をミシンでよく作っていました。
が、病気で少しずつ見えにくくなり、まずミシンが無理になり、次に手縫いも諦めました。
が、ある時、私よりも遥かに見えないであろう人のブログで、その人が縫い物(手縫い)をしていろいろ作っているのを見たのです。
「見えないなんて言っていられないな」と思い、諦めていた手縫いを再開したのでした。
当時よりもさらに見えにくくなってしまった現在ですが、手探りでチマチマといろいろ縫っています。
ただし縫い目がひどいので、人様の目には付かないところで使う物を縫うだけですが…
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