もともと読書が大好きで、書店で購入するのはもちろん、図書館にもよく通っていました。
寝る時はもちろん読書。電車の中でも読書。
古本屋で購入した劣化の激しい本に水濡れ防止のカバーを付けて、お風呂の中でも読書をしていました。
なので視力の障害が徐々に進み、本が読めなくなったときは、大きな喪失感と悲しみで一杯でした。
そのうち青空文庫を知り、少し読書を取り戻せましたが、なにしろ著作権切れの本なので限られています。(それでも本当に大変ありがたいことです)
その後サピエとデイジーに出会って、私は人生に色を取り戻すことが出来ました。
サピエとは
うまく説明できないので、公式サイトよりそのまま引用させていただきます。
「サピエ」は、視覚障害者及び視覚による表現の認識に障害のある方々に対して点字、デイジーデータをはじめ、暮らしに密着した地域・生活情報などさまざまな情報を提供するネットワークです。 「サピエ」は、日本点字図書館がシステムを管理し、全国視覚障害者情報提供施設協会が運営を行っています。
https://www.sapie.or.jp/sapie.shtml
この中のデイジーデータを、私は利用させていただいています。
図書館関連の運営なので、最初の手続きは居住地の公立図書館を通して行いました。
(市役所福祉課での手続きと異なり、終始親切でありがたかったです)
デイジーとは?
デイジー(DAISY)とは、Digital Accessible Information SYstemの略。
録音図書のことをデイジーというのだと思っていましたが、もっと広い物を指すようです。
私には到底説明出来ないので、興味のある方はググってください。
また、私が愛用しているサピエのデイジーデータには、録音図書だけでなく「テキストデイジー」というテキストのデータもあります。
テキストなので拡大して読むことも出来るし、音声読み上げ機能で聴くこともできます。
どう使う?
まずは利用登録が必要です。
障害などで「見て読む」ことが出来ない人用のサービスなので、登録時には障害者手帳も必要です。
(見て読める人には図書館がありますね)
そしてデイジーデータをダウンロードしたり、デイジーデータが入っているディスクを借りたりして、再生して聞きます。
再生するには、デイジー対応再生機やパソコン用ソフト、iOSアプリなどのどれかが必要です。
パソコン用ソフトはWindows対応。
Macユーザーの私はiOSアプリの「ボイス・オブ・デイジー(有料アプリ)」を使っています。
少し前までは、
PCでサピエのサイトで検索→ファイルをダウンロード→接続したiPhoneのアプリにファイルをコピー
という方法でデータを取り入れていたのですが、サピエのリニューアル後、どうも私の環境ではエラーが多く…(iPhoneにコピーするとエラーといわれる)
なので最近は、
あらかじめPCでサピエのサイトで聞きたい本を探し、iPhoneアプリ内で改めて検索、ダウンロード
という方法をとっています。
なぜ最初にPCを使うかと言うと、私にとっては遥かにその方が作業が楽だからです。
iPhoneだけで出来ちゃう人は、PCを使う必要はありません。
専用アプリ「ボイスオブデイジー」
他にもデイジーを再生できるアプリはいくつかあるようですが、私はずっとボイスオブデイジーを使っています。
最初に「4」を買い、その後「5」を買いました。
私が購入したアプリの中では家庭用医学書の次に高額でしたが、これで色々な本が聴けるのだから安い物です。
アプリについて具体的には次のページで書きたいと思います。
とにかく有難いのだ!
見えなくなって、本も読めなくなった。だけど読書(聴書)が出来る!
これって本当に素晴らしく、ありがたいことです。
このような制度を作った人、開発した人、運営する人、そして多くのボランティアの朗読の人…
本当にありがたくて、どれだけお礼を言っても足りません。
ユーザーとして一番身近に感じるのは朗読の方ですが、丁寧に読んでくださって感謝しているし、色々な声に出会うこと自体も、楽しく嬉しいです。
特徴のある”お気に入りの声”に他の作品で偶然再会した時など、一人でこっそり喜んでいます。
デイジーとサピエに関わるすべての方、本当にありがとうございます!!
視覚障害じゃない、けど本を聴きたい場合は…?
上に書いたように、サピエやデイジーは基本的に視覚障害で読書が出来ない人向けのサービスです。
でも「本を聴きたい!」ってこと、ありますよね。
それで思いつくのが、誰でも利用できるオーディオブック(Amazonのオーディブルや、audiobook.jpほか)かと思いますが、それ以外にも例えばiPhoneの読み上げ機能を利用して電子書籍を耳で聴くことも出来ます。
私もサピエに無い本をKindleで購入して、iPhoneの読み上げ機能で聴くこともあります。
これらについては、別のページで書きたいと思います。
オーディブルaudiobook.jp

Kindle Unlimited
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