最初の登録こそ少し大変ですが、SuicaカードからモバイルSuicaに移行して色々便利になりました。
ここではロービジョン(弱視)当事者ならではのモバイルSuicaのメリット・デメリットと、新型コロナ禍ならではのマスクを取らずにチャージする方法を紹介したいと思います。
モバイルSuicaにして便利になったこと
アプリを起動するだけで残高が分かる

モバイルSuicaにするまで、残高を知るには券売機で履歴の印刷をするか、自動改札機を通る時に表示される画面で見るしか無かったと思います。
前者はその操作をするのも、細かい印字を見るのも難しく、後者も見えない。
でもアプリにしてからは画面に残高が書いてあるので、残高を知りたい時にはいつでもすぐに分かるようになりました。
チャージも簡単
以前は券売機で行っていたチャージも、Apple Payなどでいつでもどこでも出来るようになりました。
ちなみに私は当初はSuicaアプリ内でチャージを行っていたのですが、今は違う方法で行っています。
これについては後で書きます。
アプリ内で利用履歴を確認できる


とても小さい表示ですが、アプリ内で利用履歴を確認することもできます。
私の場合はスクリーンショットで撮影し、パソコンで拡大して見ます。
(滅多に確認はしませんが)
上画像右がその画面ですが、「入」「出」の右の空白部分には、実際には乗車/降車の駅名が書かれています。
Suicaカードを持たなくて良くなる
当たり前ですがSuicaカードが不要になります。
見えにくいがために荷物が増えたり、見えにくいがために財布の整理に気を使ったり。
そんな中、カードを一枚でも減らせるのは助かります。
落とす可能性も無くなりますしね。
改札の出入りでもたつかない
白杖を持って、バッグからSuicaを取り出す…というの、けっこう面倒です。
でもスマホならばそもそも取り出しやすいところに入れてあるので、そういうガサゴソが不要になります。
デポジット500円が返ってくる
小さいことですが…Suica利用開始の際に支払ったデポジット500円が返ってきます。
「お、本当に戻ってくるもんなんだ」と利用履歴を見て思ったものでした。
モバイルSuicaのデメリット
ではデメリットはないのか?
いえいえあります。
私が経験したデメリットを挙げます。
最初の登録が面倒
特に視覚障害ならではの困難が、ここです。
正確な手順は覚えていないので他サイトを参考にしていただきたいですが、おおまかに
- モバイルSuicaアプリをダウンロード
- アプリを起動し、手持ちのSuicaを読み込み登録
- メールアドレスやパスワードなども登録
- チャージに使うクレジットカードなどをApple Payに登録(Apple Pay未登録の場合)
たしかこんな感じだったと思います。
私の場合はクレジットカード登録の際に電話を掛ける必要もあり、その際にクレカ番号や暗証番号も必要だったように記憶しています。(JCB)
稀に自動改札でエラー
体感では頻度はかなり低いですが、自動改札でなぜか引っ掛かり、iPhoneの再起動が必要になったことがありました。
帰宅時などなら良いですが、出かける時で時間ギリギリの場合は乗り遅れたりイライラしちゃったりする可能性も。
マスクをしたままでモバイルSuicaにチャージできる
なぜマスクの話が?…というのは、FaceID搭載のiPhoneに関しての話です。
コロナ禍になり、マスクをして外出するのが当たり前になった今、外出中のFaceIDが使えなくてちょっと面倒…
モバイルSuicaアプリの中にチャージをする機能も入っているのですが、そのためにはFaceIDの認識が必要なようで(パスコードだけじゃダメっぽい)。
そんな時、マスクを外さずにチャージする方法の紹介です。
(ただし、何を使ってチャージするかに寄るかもしれません)
それは…
ウォレットアプリから行います。

ウォレットアプリを開くと、こんな感じで登録済みのクレジットカードや電子マネーが表示されると思います。

この中からSuicaを選びます。

すると「チャージ」というボタンが現れるので、ここをタップしてチャージが出来ます。
これで病院だろうと電車の中だろうと、いつでもどこでもマスクをしたままチャージが出来ます。
おわりに
以上、ロービジョンの一人としてのモバイルSuicaのススメでした。
次のページではSuicaの音声案内について書きたいと思います。
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