装着型ルーペの実際

ラボクリップ ルーペ

メガネのように掛けたり、頭にセットしたり、首に付けたり…

自分の体のどこかに装着して使うルーペについて、見えにくい当事者としてあれこれ書きたいと思います。

装着型ルーペのメリット・デメリット

メリット

装着タイプのルーペのメリットは、

  • 両手が空く
  • セット(置く)する調整が要らない
  • ピント合わせが楽

ことです。

両手を使う作業に適しており、「どこにどの角度で置くか」などの調整が不要であり、装着した時点で[目⇆ルーペ]の距離が最適距離になるのでピント合わせが簡単です。

デメリット

装着ルーペのデメリットは、

  • タイプによっては常に視界が拡大されているので不快
  • 装着の不快感、サイズが合わないとずり落ちてくる不快感
  • 高倍率レンズにはあまり適さない

などが挙げられます。

1つ目については、後に紹介するネックルーペならば解決します。

サイズに関しては、ユニセックス(男女兼用)品や輸入品だとどうしても大きいサイズに合わせて作られているため、女性や小顔の方だとフィットしない恐れがあります。

7倍や10倍など、高倍率レンズを装着できるものもありますが、見たい物の距離が少しでも変わるとピントがぼやけるので、長時間の手作業には不向きです。

装着型ルーペ ピックアップ(1)ヘッドタイプ

頭に装着するタイプです。

見た目が目立つ、髪型が崩れるなどのデメリットはありますが、私のように鼻が小さく(低く)てメガネ型だと落ちてしまう場合などは、こちらの方がしっかり装着できて良いかもしれません。

ラボヘッド(エッシェンバッハ)

本体とルーペを別々に揃えることが出来、レンズは1.7倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍の4種類があります。

さらにこのレンズは、同じくラボシリーズの他のタイプに装着することが出来ます。

私も他のラボシリーズでこのレンズを持っていますが、品質と視界は間違いなく良い物です。が、レンズの大きさは小さめなので、広い視野が欲しい場合には不向きかもしれません。

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エルズーム(オーム電機)

Amazonのランキングで、ヘッドルーペの中では上位なのがこちら。

すごく安価です。

レンズの質はエッシェンバッハなどに比べたらかなり落ちると思いますが、LEDライト付きタイプがあったり、レンズが大きくて視野が広いことはメリットでしょう。

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装着型ルーペ ピックアップ(2)メガネ型ルーペ

メガネ型のルーペもたくさんあります。

また、手持ちのメガネに装着するルーペもあります。

さっと手軽に装着出来、収納もコンパクトですが、顔が小さい人や鼻が低い場合などは、ずり落ちてくる可能性も。

ラボフレーム・ラボクリップ(エッシェンバッハ)

ラボフレームはメガネのように掛けるルーペ、ラボクリップは自身の手持ちのメガネにクリップで装着するルーペです。

上記ラボヘッドとレンズは共通ですが、こちら2種にはさらに片眼用の4倍、7倍のレンズを装着することが出来ます。

ラボフレームは目とレンズとの間に距離が出来るので、以前見た口コミでは「レンズで拡大して見ながらアイメイクが出来る」というものがありました。

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ラボクリップは私も持っていて、別のページで以下のページでレポートしていますが、メタルフレームでもセルフレームでも装着出来、なにより収納がコンパクトな箱に収まるのも良いです。

エッシェンバッハ「ラボクリップ」のレビュー
エッシェンバッハの装着型ルーペ「ラボクリップ」を、実際に使ってみての感想などです。
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マックスディテール(エッシェンバッハ)

マックスディテールは手作業に適したルーペで、メガネ型のタイプ(上画像左)と、自身の持っているメガネに装着するタイプ(同右)とがあります。

メガネ型は焦点距離40cm前後、倍率は2倍で、さらに-3.00〜+3.00dptの範囲での左右独立視度調節機能付きです。ライト付きのタイプもあります。

クリップタイプは焦点距離が35cm前後、倍率は同じく2倍で、重さ23g。

使わない時は跳ね上げておくことが出来ます。

ちなみに私は貸出サービスで眼鏡タイプを借りたことがあります。

たしかに拡大して見えて、見える視界自体は明るくクリアで良かったのですが、ずり下がりがひどかったのと拡大した視界全体が動くことに慣れず、購入には至りませんでした。

目線を大きく動かさない用途に向いていると思います。

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マックスティービー(エッシェンバッハ)

装着型ルーペには珍しい、遠くを見るタイプ。

レンズ倍率は2倍で、2m以上の遠距離用です。

マックスディテールのメガネタイプと同様、-3.00〜+3.00dptの範囲での左右独立視度調節機能付き。

個人的に気になっているルーペのひとつです。

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リド・メッド、テレ・メッド(エッシェンバッハ)

多くの装着型ルーペは、ある程度の視力がある人向けですが、こちらは弱視向けの製品です。

リド・メッドは近用で、レンズ倍率は2.5倍、3倍、4倍の3種類の製品があり、それぞれ作業距離が異なります。

テレ・メッドは遠用で、レンズ倍率は3倍と4倍の2種類の製品があり、作業距離は3倍製品が70cm〜∞、4倍製品が78cm〜∞とのこと。

ちなみに1度短時間試着させていただいた経験があります。

自宅や生活環境での試着ではなかったので「見たいものがどのくらい見えるか?」は定かではありませんでしたが、かなり気になっている製品です。

ルーペの中でも高価な方なので、なかなか「買ってみよう」と決断はできません…

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装着型ルーペ ピックアップ(3)ネックルーペ

さて、ここまで紹介したヘッドルーペとメガネ型ルーペは、付けている限り常に視界が拡大されます。

ですがこちらネックルーペは首に掛けるもので、下を向いた時だけにルーペ越しに物を見るかたちになります。

主に裁縫用かと思いますが、人によっては読書もいけるかもしれません。

(私は首にヘルニアがあるので、見えたとしてもこの体勢を続けるのは無理ですが…)

ネックルーペ(エッシェンバッハ)

140×100㎜、倍率2倍の大きなルーペに、倍率4倍の小さなレンズ付き。

大きなレンズの広い視野で作業しつつ、例えば糸通しなど特に細かい作業では小型4倍のレンズ越しに行う、などの使い方が出来ます。

もう少しお手軽なエコノミータイプもあります。

最後に

以上、装着するタイプのルーペについてのあれこれでした。

ネックルーペ以外は、装着中は常に視界が拡大されているので、それに慣れられるかどうかというのもあるかも知れません。

一点集中の手作業には良くても、パソコン作業で画面のあちこちに視線を動かす場合は、私には合わずにダメでした。

ハンドルーペ(手持ちルーペ)などよりは、使う目的や使う人を選ぶルーペではないかと思います。

老眼の人が、低倍率の装着型ルーペを付けて作業する…などならば便利なのかも知れません。

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