エッシェンバッハ「ラボクリップ」のレビュー

ラボクリップ ルーペ

ドイツの光学機器メーカー、エッシェンバッハの装着型ルーペのひとつ「ラボクリップ」を購入したので使用感などをレポートします。

エッシェンバッハ ラボシリーズ

ラボクリップ
ラボフレーム
ラボヘッド

3種類あるラボシリーズ

エッシェンバッハのラボシリーズには

  • ラボヘッド
  • ラボフレーム
  • ラボクリップ

の3種類があり、どれも自身に装着して使うルーペです。

ラボヘッドは頭に装着、ラボフレームはメガネのように掛けて使い、ラボクリップは手持ちのメガネにクリップで挟んで付けて使います。

ラボシリーズのレンズについて

レンズは付け外しが出来、3種類に共通で使えるのが

1.7倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍の4種類。

ラボクリップとラボフレームは、さらに片眼用の

4倍、7倍

も付けることが出来ます。

本体+レンズ1枚のセットや、本体+レンズ2枚のセット、本体のみ、レンズのみなど(販売店によりますが)自分で自由に選ぶことが出来ます。

レンズ倍率によって焦点距離が異なり、公式サイトによると以下のようになっています。

(焦点距離のほか、重さも異なります)

倍率:1.7倍約40cm
倍率:2倍約25cm
倍率:2.5倍約18cm
倍率:3倍約13cm
倍率:4倍約5.5cm
倍率:7倍約3.2cm

このシリーズの中から、私は手持ちのメガネに付けて使うタイプの「ラボクリップ」を選びました。

ラボクリップの実際

ラボクリップと3倍のレンズ

ラボクリップの概要

ラボクリップは自身のメガネに付けて使いますが、セルフレーム+分厚いレンズのメガネでも大丈夫だし、メタルフレーム+薄いレンズでも大丈夫です。

特徴はエッシェンバッハならではのレンズの高品質さと、軽量さでしょうか。

レンズ装着時の重さは約14g~22gとのこと。

クリップ本体がとても軽いです。でも丈夫。

そしてこのクリップは、メガネに装着したまま跳ね上げることが出来るので、使う/使わないで一々付けたり外したりする必要がありません。

両眼用のレンズ(1.7倍〜3.0倍)はメガネの両方のレンズを挟んでセットし、片眼用のレンズ(4.0倍、7.0倍)は片方のメガネレンズに挟みます。

ラボクリップ 私の感想

エッシェンバッハ ラボクリップ

上の画像が、私が持っているラボクリップとレンズ3つです。

レンズ倍率は迷った末に2.0倍と3.0倍と7.0倍を購入しました。

まず、品質は間違いなく良いです。

クリップはしっかり固定され、でもメガネを傷つけず、軽量で頑丈。

レンズもエッシェンバッハならではの明るさ・透明度・歪みのなさ、そして拡大率。

以下、完全に個人的な感想になります。

個人的事情:中心視野欠損

本当にラボクリップには非の打ちどころはないのですが、中心視野欠損(中心暗点)が大きい場合には不向きかも…と思いました。

そういえばロービジョン外来でもそんな感じのことを言われたような気が…

周辺視野で眺めて見つけて頑張っている系としては、この小さめなレンズの領域だと拡大される範囲が狭く(←倍率にもよりますが)、自分の見方・見つけ方には合わないように感じました。

中心が見える人にはバッチリ合うと予想しますが…

個人的事情:低視力と低い鼻

本当に軽量で負担が少ない優れものなのですが、私はそもそも視力が悪く、メガネのレンズも極厚。

さらにレンズ大きめのメガネを使っているので、もうメガネだけで重いのです。

そして困ったことに鼻が低く、鼻筋というものが存在しません。

メガネを掛けるだけで崩壊ギリギリの状態なので、たとえ20g程度でも重さが増えると不快に感じました。

この点、もしかしてラボヘッドかラボフレームの方が良かったかも知れません。

個人的事情:倍率の選び方

上で書いたように、レンズ倍率によって焦点距離が異なります。

何をするために使う(買う)のか、全く考えずに倍率を選んだ自分…

たしかにどの倍率も納得の見え方ですが、例えば一番見える7.0倍は焦点距離が短く、少し距離がずれるとピントがぼやけます。

2.0倍はピント調整は楽だけど、自分の視力では物足りない倍率。

3.0倍は2倍に比べると明らかに拡大率が高いのですが、焦点距離も短くなり「何をするのに適切なのだろうか?」とわかりません。

というわけで、せっかくの高品質を私は使いこなせていないのでした。

ラボクリップはこんな人におすすめ(個人的考察)

まず、眼鏡に付けて使う物なので、眼鏡ユーザーであることは必須です。

眼鏡ユーザーでないのなら、ラボフレームが良いのではないでしょうか。

そして上に書いたように、レンズの見え方は優れているものの視野が小さめなので、中心視野が欠けていない、もしくは欠けが小さい人。

さらに「何をする(見る)ために使うのか」そして「その作業に適した距離と、欲しいレンズの倍率の焦点距離が合うか」などがポイントになるのではないかと思います。

安価な装着型ルーペに比べて、レンズ越しの視界のクリアさ、明るさ、見やすさは確実に優れているので、装着型ルーペが合う人にはお勧めです。

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