目が見えにくくなって来た場合、単に大きな字を書けば見やすくなるかというとそうではなく、濃さや太さも大切です。
ここでは入手すやすく見やすいペンを紹介したいと思います。
とにかく大きく太く

中心視野が無事に健全残っている人以外は、とにかく大きく太く書いた方が見やすいのではないでしょうか。
提出書類などではない自由な筆記の場合は、太い線で描けるペンで大きく書くと見やすいです。
私自身、長らく愛用していてお勧めなのが、プロッキーの<細字丸芯+太字角芯>です(上画像)。
一番極太に書きたい場合は、角芯の太く描ける方の面だけを使って書きます。
これは私は押入れに収納する箱に貼る紙(中身が何なのか書いて貼る)などに良く使います。
反対側の丸芯が、私は一番たくさん使うのですが、例えばノートに書く時はこれです。
シールに品名などを書いて貼るのも、これです。
上画像のようにさまざまな色があって楽しみながら使えることも良いし、なにより素敵なのがインクを詰め替えられるということです。エコです。
ネットで買える他、文房具店、スーパーの中の文具コーナーなどでも置いてある場合が多いのではないかと思います。
下の画像の左側の2つが、このペンで描いたものです。

大きさや太さに制限がある場合
サインペン

しかし、いつも無制限に大きく書けるわけではありません。
そんな時は止むを得ず、プロッキーの<極細+細字丸芯>を使います。(上画像)
(極細の方は、細いので私は使いません)
上で書いた太い方のプロッキーと同様、単品で必要な色だけを購入できます。スーパーや文具店でも売られています。
先ほどの画像の左から3番目と4番目の文字が、このプロッキーで書いた文字です。
ボールペン
ボールペンでなくてはいけない場合は、1.6ミリ径のボールペンを使います。
ただしこちらは油性ボールペンなので、色々制約のある契約書類などでもOKかは、私にはちょっと分かりません。
私は目が悪くなって以来、そういうきちんとした場面に出くわしていないので、すべての書類はこのボールペンで乗り切ってきました。
さきほどと同じ画像を用いますが、右端はこの1.6ミリボールペンで書いたものです。

ネットでは「ボールペン 太字」「ボールペン 極太」などのキーワードで検索すると出て来ます。
黒以外の色もあります。
出てくるのは1.6ミリだけでなく、1.4ミリの商品もあるので、気をつけてください。
ちなみに一般的なボールペンは0.5ミリが多いようなので、1.4ミリでもずいぶん変わるとは思います。
「黒地に白文字」に変えてみる

見え方によっては、「白背景×黒文字」よりも「黒背景×白文字」の方が見やすい場合があります。
現に視覚障害者向けのサイトなどは、黒背景に白文字のところも多く、私などは逆に見えにくくてしょうがないのですが…汗
黒いノート、黒いメモ帳など色々あるので、試してみると良いかもしれません。
(表紙だけ黒くて仲が白い物もあるので注意)
普通のお店(ネットショップ)にももちろんありますが、日本点字図書館ほか視覚障害者向けのグッズを扱っているところにもあります。
白いペンも色々あり、百均でも白いマーカーなどが売っています。
uniポスカなどは口コミも良いですね。
その他、良い情報を見つけたら追記していきたいと思います。
[余談]まめちらの自分語り かなり視力低下が進んでしまった今、読み書きはほとんどパソコンなどで行なっている私ですが、以前は[ノート+太ペン]という手法をよく使っていました。 A5以下のサイズのノートだとすぐに字でいっぱいになってしまったので、ノートのサイズはB5、たまにA4。 それが普通になっていた当時、いつものようにB5ノートにプロッキーの太いペンで書いていたのですが、場所は電車の中(空いてたんですよ…) 気づいたら隣のお姉さんがギョッとした顔で凝視していました。 そりゃそーか、普通の大人が普通のノートに、極太ペンで3〜4センチ角の大きさで字を書いていたら何事かと思いますよね。 普通じゃないことが普通になってる、それが障害ってものだと思ったのでした。
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