とことん見やすいタイマー その理由は見えにくい当事者の意見を取り入れて開発されたから

家事

これまでにもタニタやドリテックなどの、大画面でシンプルなキッチンタイマーはありました。
ただロービジョンの一人として思うのは、
「画面は大きいけれど、暗くて見えにくい」
ということ。
まあ仕方ないよねと諦めていたのですが、なんと見やすさを第一に考えて作られたキッチンタイマーが登場しました。
どんな製品なのか、詳しく見てみたいと思います♪

どんなタイマー?

公式サイトによると、

全国盲ろう者協会の関係者、障がい者、トレーナー、東京大学の研究員の方々との 打合せを実施して、視力が弱い方が使いやすい機能を追求しています。

https://dretec.co.jp/kitchen_goods/timer/t-588/lang-ja

とのこと。
詳しい人や当事者、専門家などが意見を出し合って作ったようで、当事者の一人である私がみても「うん、分かってるなー」と納得するタイマーです。

パッと見ただけでも、白と黒のコントラストがくっきりしていて数字が見やすそうだし、画面も黒背景に白っぽい文字の反転画面でバックライト付き(ここ大切)!
ほかにも「そこなのよ」という機能があるのです。
一つ一つ挙げてみましょう。

特長1:画面の見やすさ

今書いたように、まず画面が大きい。
そして何より大切なのが、黒い背景に白っぽい文字、つまり反転液晶であり、バックライトも付いていることです。
見えにくさを抱えていると、どんなに大きな表示でも暗くてコントラストが低いと見えないんですよね。

私が今使っているタイマーも大画面なのですが、視力低下が進んで暗い液晶(っていうか普通の液晶)が見えなくなったので、いつもリセットして0分0秒にした状態から、ボタンを押した回数で数えてセットしてるんです。

特長2:くっきり&触って分かるボタン

見える人にも見えない人にも分かりやすいボタンになっています。
まず、黒地に白文字のコントラストで最大限見やすい配色にされていること。
数字のフォントも見やすいものが使われています。
そして「ストップ/リセット」と「スタート」のボタンは横長で、さらにそれぞれ形を変えています。
これなら「スタートは楕円」と覚えておけば見えなくても大丈夫そう。

さらに数字ボタンは3列4行の配置で、中央の「5」のボタンには突起が付いています。
私もですが、この「5」ボタンの突起がある数字ボタンなら、文字が見えなくても簡単に押せるんですよね。
ちなみに電話のボタンと同じく、左上が「1」からスタートする配列です。

特長3:2カ所のランプが交互に光る

見えにくい当事者として最大限に大切なのは上の2点なのですが、感銘を受けたのがこのランプ。
何に感銘かというと「2カ所が交互に」という点なのです。

私もそうですが、目に病気や障害があると、視野の欠けがある場合も多いですよね。
その欠けている部分に入ってしまうと、いくら光ったり点滅したりしても、見えないので気付けない。
でもこのタイマーのランプは両脇に1つずつなんですよ。
2カ所なので視野の欠損があっても、気づける確率が上がります。
ほんとこれ、当事者じゃないと思いつかないことではないでしょうか?

その他の機能1

磁石、フック穴、スタンドの3つを兼ね備えているので、冷蔵庫などにつけても、ぶら下げても、立てて置いておいても、どれもOKです。
ちなみに私は現在使っているタイマーのフック穴に、下画像のようなストラップをつけています。
こうすると、家の中でタイマーを持ち運びたい時にこのクリップを服のウエスト部分やポケットに挟むことで簡単に携帯できます。

その他の機能2

本体の裏と側面に、いくつかのスイッチがあります。
裏面にはアラームの入/切、バイブの入/切、[分・秒]か[時・分]かの切り替えのスイッチがあります。
側面にはロック切り替えスイッチがあり、これをロックすると全てのボタンの機能がロックされるようです。
自分がタイマーを使っている最中に、家族が知らずに使い始めてしまう…そういうのを防げるかも知れませんね。
(我が家では時々勃発するトラブルです)

ほか…電池のことなど

電池は単四電池2本です。
ボタン電池より購入しやすいので助かります。
アラームとバイブは、30秒間持続するようです。
最長のセット時間は、99時間99分。(分/秒モードの時は99分99秒)
1日30秒のアラームを鳴らした場合、電池は1年くらい保つようです。
サイズは、高さ96mm、幅72mm、厚み25mm、重さ106g(どれも「約」が付きます)

最後に

見える人にも、見えにくい人にも、見えない人にも便利に使える。
これぞユニバーサルデザインだと思います。
この画期的なタイマーT-588は、これまでも大画面タイマーや大画面歩数計を作ってきたdretecの製品。
実店舗での取り扱いは私には分かりませんが、インターネットでは多くのショップで取り扱っているので入手もしやすいです。
こういう製品が増えたら嬉しいな…

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