白黒反転プリンター

視覚障害
白黒反転プリント楽譜
はじめに。
この記事は古い記事です。
白黒反転プリンターについての最新情報は、三笠産業株式会社さんのホームページでご確認ください。

ついに出た!白黒反転印刷

冒頭の画像は、黒い用紙に白いインク(白色トナー)で印刷された楽譜です。
五線はもちろん、音符の付点も連鉤(音符の「はた」を繋いだもの)も、そして弱視の私には特にコードネーム がくっきりはっきり見えるように感じます。

これ、2019年度 全国ロービジョンセミナー(at新宿区戸山)でのロービジョン機器等展示会で、

三笠産業株式会社(山口県)さんに頂いた物なのです。

楽譜の他にも、文章や絵などを白黒反転印刷したものが、どれも白色が濃くてくっきりしていて、見やすく美しかったです。

なぜ白黒反転なのか

視覚障害者や見えにくさを抱えた人の中には、[白地に黒文字]よりも[黒地に白(薄黄、水色)文字]の方が見やすい人が多いようです。

身近な白内障でも、白い背景だと眩しく、黒い背景の方が見やすいという意見を複数の人から聞いたことがあります。

黒白反転製品として、時計、カレンダー、ノート(メモ帳)&ペン、定規、黒いしゃもじ、黒い綿棒、黒いまな板その他いろいろあり、見えにくい人に便利な製品としても紹介されています。

私自身も白黒反転カレンダーや黒いまな板、黒い定規などを使ってきました。

個人的にはWebサイトの「黒背景・白文字」は暗くて見えなくて苦手なのですが、製品では確かに黒っぽい背景にくっきり白で印字されている方が見やすく感じます。

白くっきり、の大切さ

かつては私も「黒いノートに白いペン」に挑戦したことがありました。

が、たまたま良いペンを見つけられなかっただけかも知れませんが、白ペンのインクが良くないんです。

描き始めはしっかり付いても、途中で掠れたり、インクの白の濃度自体が薄くて、用紙の黒が透けてしまって文字が真っ白にならずに見えにくかったり。

そんな経験があったので、この三笠産業さんの白黒反転プリンターの白インクのくっきりさには感動したのです。

黒に一歩たりとも負けない白。これってすごいことだと思うんですよ。

勝手な妄想

この白トナーは主に視覚障害者(弱視)関係の施設など、福祉関係で開発された製品のようです。
が、それだけでなく、とてもオシャレだと思うのです。
どうやら推奨用紙があるようなので、他の紙への印字がどうなのか知りませんが…

例えば、深い赤や濃いグリーンの紙に、この白トナーで印刷したら、クリスマス用として素敵です。
クリスマスカードだけでなく、プレゼントのラッピングにも素敵そう。
飲食店のメニューにもどうでしょうか。
洒落た店ほど照明が暗く、メニューの文字が小さかったりしますが、黒地に白文字ならばオシャレさを損なわず、見易さを上げられそう。
濃いネイビーの地×白い文字の印刷なら、品の良い仕上がりになりそう。
プライベートの名刺で、ネイビー紙×白文字とか素敵そうです。

また、白内障世代・老眼世代が読む印刷物に使うと、見やすくて優しくて良いでしょうね。
それこそ眼科病棟での患者への配布物だとか、市や区からのお知らせだとか。

このプリンターでの印刷物が増えたら、見やすいし洒落ているしで良いだろうなぁと思います。

ほかにもある

今回このプリンターで知った三笠産業株式会社(山口県)さんのホームページを見てみたら、ブラックライトで光る「ひかるクレヨン」や、蓄光性の「ほたるクレヨン」、光る紙、ひかるねんど、ひかるちょうちんなどユニークな製品が色々ありました。
蓄光性のクレヨンなどは、子どものお絵かきだけでなく生活の中で便利に使えそうです。

ユニークな製品が色々とあるものですね。
視覚障害者の一人として、感謝と応援をしています!

三笠産業株式会社さんの白トナーについてのページ


ブラックライトでひかるねんど7色入り(三笠産業)

ひかる紙(三笠産業)

ブラックライトで光るクレヨン(三笠産業)

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