これまで出会った人の中に「片目を閉じた方が見やすい」という人が複数いました。
理由は様々で、左右の大きすぎる視力差、片側の目のみ病気→手術したが見え方がぐちゃぐちゃの歪み、斜視などなど…
私自身も長い眼科病歴の中で、片方の目の歪みがひどく、おまけにもう片方の視野欠損が大きく、両方の視界情報が同時に脳に入って混乱、という時期もありました。
その頃は見たい時には片目を瞑ったものでした。
今この文章を読んでくださっている方も、何かしら「両目だと見えにくい」という事情がおありかもしれませんが、特殊なメガネがあることはご存知でしょうか?
遮蔽レンズの存在
ずっと前、ある眼鏡店のロービジョン相談に行った時に対応してくれた人が、何らかの原因で複視だか何かで、メガネの片方のレンズをすりガラス状にしたものを使っている、と教えてくれました。
当時すでにロービジョン受診するレベルの視力で見させてもらった限りでは、全く違和感がなくて自然な外見でした。
年月が経ち、予想外に自分自身も「片目を閉じたほうが見やすい」という状況になりました。
そこで再びあのメガネのことを思い出し調べてみたら、「遮蔽レンズ」というらしいということを知ったのでした。
遮蔽レンズ、遮蔽フィルム
遮蔽レンズ
遮光眼鏡でおなじみの東海光学に、新オクルーダーレンズ「オクルア」という遮蔽レンズがあります。
十分な遮蔽機能を保ちつつ、透明度を高める加工を施すことで、自然に見られることを目指したレンズ
とのこと。
クリアはもちろん、複数のカラーレンズもあります。
東海光学のホームページから、取扱店の検索や展示会のお知らせなども見れるので、相談してみてはどうかと思います。
遮蔽フィルム
もっと気軽に手ごろに試せそうな「遮蔽膜(オクルージョン)」という製品もあるようです。
レンズの透明度を落とすためのフィルムで、これを眼鏡に貼って使います。
眼鏡店のホームページの説明によると、1枚2000円程度のようで、着脱も可能な様子。
どこかで通販をしているというわけではなく、自分で近隣の眼鏡屋さんに取り扱いを問い合わせて入手するようです。
先にこのフィルムで試し、快適だったら遮蔽レンズに移行するというのも良いかもしれませんね。
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