23&78定規(ニイサン・ナナハチ) ミリが一目で分かる!

2378定規 文房具

「見やすい定規、音声メジャーなど」のページでは、いくつかの見やすい定規の紹介をしましたが、今回新しく

23&78定規(ニイサン・ナナハチ)

というユニークな工夫のされた定規を教えていただきました。

早速試してみたのでレポートします!

23&78定規(ニイサン・ナナハチ)という新しい表現の定規

23&78定規(ニイサン・ナナハチ)…

最初に製品名を聞いた時は、その数字の羅列が何なのか分からなかったのですが、実物の画像のアップを見て出た第一声は「なんじゃこりゃ!」でした(笑)

そう、今までに見たこともない定規だったのです!

23&78定規

ね、「なんじゃこりゃ!」でしょう?(笑)

普通の定規の「ミリ」のメモリは、0と5以外は均一の細く短い線ですが、こちら23&78定規(ニイサン・ナナハチ)では、2ミリ、3ミリ、7ミリ、8ミリのメモリが少し長く・太く・先端が丸くなっているのです。

そしてその違いにより、ミリのメモリが判別しやすくなっているのです!!

これ、見つめれば見つめるほど「なるほど」と思うのです。

例えば「1ミリ」ならば、長く太い「0ミリ」と、先端の丸い「2ミリ」の間ということで、判別しやすい。

2、3、7、8ミリの部分が見やすいだけでなく、それによって全てのミリが分かりやすくなるのですね。

ちなみに素材は「ポリエチレン・テレフタレート」とのこと。

薄く柔らかい素材で、しなります。

ニイサン・ナナハチ

手持ちの定規と比べて見た

例えば、よくある方眼定規との比較。

見れる人は、例えば1.7センチの部分を見つけてみてください。

どちらが見つけやすかったですか?

今度は弱視御用達(?!)の、黒白定規との比較です。

見やすい定規

この黒白定規はそもそもロービジョン用に作られた製品のため、メモリや数字が太字になっていて見やすく出来ています。

同じように、例えば2.3センチの部分を見つけてみてください。

どちらが見つけやすいでしょうか?

私個人は、頼りにしていた方の目が網膜剥離でほぼ見えなくなり、もう片方の目は中心視野の欠損が大きめ。

その目の見える部分で一生懸命頑張ってピンポイント見る、というのが私の見方です。

そのため、全体を眺めて特定の場所を把握するというのが困難。

通常の定規だと1,2,3,4,6,7,8,9のメモリはどれも同じ。

どんなに拡大しても、ミリを数えようとするなら、1本1本のメモリをマウスポインタなどで注意深く差しながら数えて進むことになります。

ちょっとでも見失ったら、また最初からやり直し。

その点、この23&78定規(ニイサン・ナナハチ)だと「センチ」の位置だけ確認しておけば、いきなり直接に目的のミリを指し示すことが出来ます。

その点で、これは画期的かも…!と驚いたのでした。

視力0.02で、「ミリ」の線を引いてみる!

マシな方の目でも視力0.02で中心部の視野欠損。歪みもあり。

そんな視力なので、どんな定規でもそのままでは私には見えません。

なので、iPadのカメラ機能を利用して、拡大表示しての挑戦です。

下にノートと23&78定規(ニイサン・ナナハチ)とペン。

その上にiPadをスタンドに固定して置いて、画面を見ながら、「2ミリと7ミリの部分に印を付ける!」という挑戦をしてみました。

はいっ、出来ました!!

まさか今の視力になって、ミリを正確に刻めるとは…

ちなみにスタンドは、角度を自由にセットできるLomicallを愛用しています。

気に入りすぎて、今や家族全員Lomicallを使っています。

本題に戻り…

いやぁ、もう正直なところ、

「見えないので『ミリ』とは縁を切って、『センチ』だけで生きていこう。それも最小単位は5センチくらいが望ましい」

と思うようになっていたので、まさか自分がミリの刻みをする(&出来る)とは思ってもいませんでした。

老眼の母が使ってみた感想

では、老眼鏡さえ掛ければ見える人にとってはどうなんだろう…と思い、老眼の母にこの23&78定規(ニイサン・ナナハチ)を見せてみました。

結果:(母)「わ、なにこれ?!」

次に、普通の定規とこの定規とで、それぞれ「2.3センチの線」を引いてみてもらいました。

そして、どちらが見やすかったか聞いてみました。

結果:(母)「そりゃあこっち(23&78)の方が見やすいよ」

あたかも「当たり前じゃん、何言ってるの?」という雰囲気で答えられ、あっけなく

(23&78)が圧勝

という結論が出たのでした。

「センチ」にも工夫

さてさて、ミリにばかり注目してしまいましたが、この定規はセンチも判別しやすい工夫がされています。

23&78の定規

0、5、10、15、20センチの部分は四角で数字が囲まれ、こちらも「23&78」の部分は丸で囲まれています。

個人的な感想としては、5センチ刻みの囲みの数字と背景が白黒反転していると、□が目立ってより一層視認しやすいかなとも思いました。

どこまで求めるんだ、という話ですが(汗)

それにしても、定規で2、3、7、8の値に注目するなんて、今までになかった発想ですよね。

開発した方のメッセージ

実はこの定規の存在は、開発者ご本人様に教えていただきました。

メールの文章の端々から、丁寧で優しく誠実なお人柄が滲み出ておられました。

その文章に心を打たれ、掲載の可否を訊ねたところ、直々にメッセージを書いて下さったので、ここにご紹介します。

北海道赤井川村の川島と申します。
これまで定規の目盛表示は、当たり前のものとして長い間あまり変わってきませんで
した。
しかし、老眼、弱視、発達障害、ミリ加工を仕事にされている方など、ミリを読むの
に苦労されている方は、本当にたくさんいられます。
このような状況の中で、この23&78定規が新たな方向性の一つとなればと思って
います。
ミリを読むのに苦労されている世界の多くの方に、この定規を届けるのが私の夢で
す。

なるほど、見えにくい人だけでなく発達障害の方でこの定規の方が格段に使いやすくなる人もいるのでしょうね。

というか、何の障害がなくてもこの定規の方が使いやすいと思います。

そして定規のメモリの刻み方は、なんと1000年以上前からほとんど変わっていないそうです。

その中で「2,3,7,8」に注目したこの定規は、すごい発明なのだと思います。

ちなみにこの23&78定規(ニイサン・ナナハチ)について、

2019年01月17日号 – みまもりプレス

で、誕生秘話その他が詳しく分かりやすく書かれているので、見てみてください。

知れば知るほど、この「23&78」の発明に唸ってしまいます。

23&78定規(ニイサン・ナナハチ)は、ここにある

現在のところ、23&78定規(ニイサン・ナナハチ)は、ヤフーショッピングで購入することができます。

(上の画像をクリックするとそのページにジャンプします)

おすすめポイントなども書かれているので、興味を持った方は是非覗いてみてください!

障害の有無を問わず、相手をちょっと驚かせるプレゼントとしても素敵だと思います♪

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