目が悪くなる前は、不器用ながらけっこう縫い物や作り物をしていました。
袋物とか、ペットのハンモックとか。
でも病気で徐々に視力が低下し、
「もう縫い物なんて無理」
と諦めていましたが、ある時、全盲に近い方が手芸をしているブログを見て、「私もやってみよう!」と再起しました。
手縫いのみですが、糸通しは昔ながらの糸を通すアレで事足りていました。
でも、クロバー(Clover)の卓上糸通し器、デスクスレダーの存在を知ってから、ずーっと気になっていたんです。
そして今回、とうとう購入しました!(というほどの価格でもないのですが)
そしたら本当にもう、糸通しが楽で楽で。
見えない人、見えにくい人、見える人、超見える人、すべての人にお勧めです!
では私なりにデスクスレダーを紹介しましょう。
デスクスレダーは、こう使う!
かなり視覚障害が進んだので、最初はどこに何をどうすれば良いのか分からず、泣きそうになりました。
でも今はバッチリ分かりますよ。
端にあるレバーを右にして構えた場合、左から順に
[糸切りカッターの溝][糸通しの溝][針を入れる穴]
という順に並んでいます。
(私は糸通し部分が分からず、泣きそうになった)
針を入れる穴は丸く、手探りで分かると思います。
ます、その穴に針穴を下にして針をセットします。穴に入れるだけです。
次に糸を溝の部分に渡すのですが、これが私の手探り能力では今ひとつどういう形なのか分からず。
いつも針の左側を滑らせるようにして、糸をここにかけています。
上画像のように手前側と向こう側に糸が垂れている感じにします。
そしてこの糸を軽く張る感じで押さえます。
私は左手の親指で手前の糸、他の指で奥の糸を押さえて使っています。
そして右端のレバーを下げると、糸が少し引っ張られるので、糸を押さえている指の力を緩めます。
レバーを上げて針を抜くと、針穴に糸が数ミリ通っているので、引っ張り出して糸通し完了です。
一番左にある溝がカッターになっているので、ここに糸を渡して下げると、簡単に糸が切れます。
クロバー糸通し「デスクスレダー」の注意点
針穴は、メーカーや種類によって、穴の位置、穴の大きさ、穴の形などに違いがあります。
たとえば針穴は、丸いもの、楕円のもの、細長いものなどがありますね。
このデスクスレダーを故障や破損させずに安全に使うには、クロバーの縫い針を使います。
公式サイトによると、
針の太さが0.51〜0.89mm 楕円の針穴 クロバーの縫い針全種、キルティング針、ピーシング針、パッチワーク針
とのことです。
そして針の太さに適合する糸を使うことも大事なようです。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
ちなみに私は思い切って今まで持っていた縫い針を全部捨てて、クロバーの縫い針を購入しました。
以前の針も使っていたら、そのうちどれがどれだか分からなくなっちゃうので。
もう一つ、私だけかも知れませんが「針の先を上にする」という経験がなく、最初のうち何度かはついつい針先を下にしてセットしてしまいました。
きっと破損の原因になると思うので、要注意です。
そして(見えないせいで)使い方がわかりにくかった頃、よく針を指先に刺しました。
みなさんもお気をつけください。
余談:縫い目が見えない私の縫い方
裁縫はしますが、縫い目は正直ひどいです、たぶん、いや、絶対。
縫い目が見えずにどう縫い進めているのかというと、まず今針を通した場所は、糸が出ているので手探りで分かりますよね。
問題は次にどこに針を刺すか、ということなのですが、縫い代にマスキングテープやサージカルテープを貼ることを思いつきました。
つまり布の端に沿ってテープを貼り、そのテープの逆の端に沿って縫う、という感じです。
直線縫いしかしないから出来る方法かもしれませんが…
これで、進むべき方向がだいぶ分かりやすくなりました。
ただしどうしてもテープも含めて縫ってしまったり、テープに接触して縫ってしまったりするので、針はすぐにテープののりでベタベタになります。
でもこれで以前よりは多少、まっすぐに縫えるようになったのではないかと思います。
縫い目の大小を揃えるのはなかなか出来ませんが…経験を積めばもうちょっとマシになるかなぁ。
▽Cloverデスクスレダー(イエローとピンクがあります)▽クロバーの縫い針 一例
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