iPhoneやiPadの音声機能を使うと、Kindleアプリ内の本を耳で聞くことができます。
ここではアクセシビリティの音声読み上げ機能を使って、本を音声で聴く方法を紹介します。
その前に…対応する本
「Kindle（キンドル）」とは、アマゾンの電子書籍サービスや端末のこと。
そこで扱われるのがKindle本です。
Kindle端末がなくても、Kindleアプリ（無料）を入れれば、iPhoneやiPad、Mac、アンドロイドなどでも、Kindle本を読むことができます。
Kindle本を含め、電子書籍には大きく分けて2種類あります。
1つは、小説などのように文章が主体の本で、その文字がデータとなっている物。
1つは、実用書や雑誌、コミックなどのように、画が主体の本で、ページ全体が一つのデータとなっている物。（＝固定レイアウト）
前者は文字の大きさを変えたり、読み上げさせたり出来ます。
後者はいわばページがひとつの画像のような物なので、文字を大きくして並べ替えたり読み上げさせたりは出来ません。
また、小説など文章が主体でも、例えるならページをそのまま画像にしたような固定レイアウトの物もあるので、それも読み上げは出来ません。
購入してしまってから「無理だった！」では悲しいので、わからない場合は無料サンプルを先に試すなどしましょう。
画面の読み上げをオンにする
ではまず、画面の読み上げの設定をします。
「画面の読み上げ」機能は、iPhoneやiPadなどのアクセシビリティー機能の1つです。
画面の内容を読み上げてくれるので、オンにしておくと何かと便利です。
手順
画面の読み上げ機能をオンにするには、
［設定］アプリ
＞アクセシビリティ
＞読み上げコンテンツ
＞「画面の読み上げ」をオン
という手順で完了です。
以下、もう少し詳しく見てみます。
読み上げコントローラーのオンとオフ
上記の方法で読み上げを開始すると、画面上に読み上げコントローラーが表示されます。
このコントローラーを常に表示させておくか、読み上げ中だけの表示にするかを選択できます。
読み上げコントローラー：オン
「読み上げコントローラー」をタップし、「コントローラを表示」をオンにします。
常にコントローラーが表示されるようになります。
上画像の青丸で囲まれた部分が、折りたたまれているコントローラーです。
（オレンジの点線で囲んだ部分で、このコントローラーの透明度を変えることができます）
これをタップして開くと下の画像のようにコントローラー全体が現れます。
再生ボタンをタップして読み上げを開始出来るので、上で書いた2本指スワイプが上手くいかない場合などにも良いでしょう。
読み上げコントローラー：オフ
普段はコントローラーが表示されず、2本指スワイプで読み上げを開始した時だけ、コントローラーが表示されます。
コントローラーを非表示にするには、右上の×印をタップします。
読み上げコントローラーについて
コントローラーの各部分を説明します。
1. 現在読み上げている場所（アプリ等）を表示します。
2. コントローラーを小さくたたみます。
3. コントローラーが「オフ」の場合にのみ表示され、コントローラーを非表示にします。
4. 場所を選んで読み上げさせるときに使うので、Kindleでは関係ありません。
5. （左から）早戻し、再生／一時停止、早送り
6. 速度変更のボタン。速度については、下記で書きます。
読み上げ速度について
上記のように、読み上げコントローラーの右下には速度変更のボタンがあり、
0.5倍速、1倍速、1.5倍速、2倍速
の選択肢があります。
ですがこの速度の変更は結構極端なので、他の方法で好みの速度設定をした方が良いと思います。
「画面の読み上げ」のオン・オフを選択するページの中に、読み上げ速度を調節するスライダーがあります。
目の悪い私は言われるまで気づきませんでしたが、左端が亀のイラスト、右がウサギのイラストになっています。
このスライダーを動かすと、文章が読み上げられるので、それを聞きながら好みの速さに設定します。
Kindleを聴く
さぁ、準備は万端です。
Kindleアプリを開いて、本を聞いてみましょう。
読み上げコントローラーがオフの場合は、画面の上から2本指スワイプ、
読み上げコントローラーがオンの場合は、再生ボタンをタップすれば、読み上げが開始されます。
以下、補足をいくつかします。
画面スリープとの関係
もしかしたらOSによって異なるかも知れませんが、現時点では
読み上げ開始→画面スリープ
にすると、そのページが読み終わった時点で読み上げも停止します。
本を聞き続けることは無理です。
なので、私は以下のようにして使っています。
Kindle音声読み上げ：私の実際の使い方
Kindleアプリの設定
下の画像の左側は、Kindle本を開いた状態です。（文字サイズを最大限にしています）
ここでフォントなどの設定画面を出し、フォントサイズを最小にし、明るさも最小にしてしまいます。
フォントサイズを最小にするのは、（たぶん）ページ移動の度に多少つっかえる感があることや、見ないので大きい文字にする必要がないこと、ページめくりも少ない方がバッテリー的にも良いのではないだろうかという予想などからです。
画面を暗くするのは、バッテリーの消費を抑えるためです。
iPhone（iPad）自体を暗くすることも出来ますが、そうするとアプリを終了しても暗いじゃないですか。
でもKindleアプリ内だけ暗くすれば、アプリを終了したらいつもの明るさの画面に戻れます。
さて、そのようにしたのが下の画像です。
これで2本指上からスワイプで、読み上げ開始します。
読み上げ開始したのでコントローラが表示されています（画像右）
画面の向きをロック
上記のようにして読み上げを開始すると、自動でページをおくりながら読み上げ続けてくれます。
が、どうも画面の向きが変わってしまうと、読み上げもそのページで終了してしまうようなのです。
確証はないのですが、この件に関しては画面の向きをロックすることで解決しました。（下画像）
おわりに
以上、画面の読み上げ機能を使って、Kindle本を耳で聴く方法を書きました。
とても便利な機能で助かっていますが、さらなる要望として、音楽のようにイヤホンのリモコンでのコントロールが出来たら便利なのになぁと思っています。
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