網膜に直接映像を投影って?!スマートグラスRETISSA Display

視覚障害
先に…
この記事は過去記事で、2019年の体験を書いたものです。
現在RETISSA Displayは新しくRETISSA Display IIになっています。
過去の製品の体験レポートである点をご了承ください。

網膜に直接ですと?!

2019年7月の全国ロービジョンセミナー(in新宿区戸山)の併設会場での、ロービジョン機器展示会。
色々なメーカーや団体の出展を見ることが出来ましたが、体験して一番驚愕したのがQDレーザーさんのRETISSA Displayというアイウェアでした。

なんでも、微弱なレーザ光を網膜へ投影し、それによって網膜に映った映像が見えるみたいです。
って聞いても良くわかっていなかった私は、好奇心で見え方を体験させていただくことにしました。

プチ体験

どうも「キーは網膜らしい」ということだけは悟りましたが、あいにく数十年に及ぶ炎症の繰り返しで、両目とも私の網膜は弱っています。

おまけに長年利き目だった右目は、網膜剥離になってシリコンオイルが入り、すっかり戦力外。

まだ左目で見ることにも慣れきっていないのですが、少しマシであろう左目で試すことにしました。
*このアイウェアは片目で見るもので、右目用と左目用がそれぞれあります。


早速装着(普通にメガネをかけるだけ)すると、数十センチ離れた場所に映像がありました。
担当の方が、そこに色々なものを映してくれ、私はそれを「あ、見えました!」と見る感じ。
この時点では、てっきりその数十センチ離れた場所に画面があり、それをメガネがピントを合わせたり拡大したりして、画面を見ているのだと勘違いしていたのです。
ところが実際には、画面など存在していなかったのです!!!


実際にはこのRETISSA DisplayのボックスにHDMIでスマホを接続し、そのスマホの映像がRETISSA Displayのアイウェアから直接私の網膜にレーザーで描かれていたのです!
だから例えばスマホのカメラアプリを起動して背後を移せば、背後の映像が網膜に描かれます。
わかったような、わからないような。
これは体感するのが一番だと思います。

実用は?

*あくまでも素人な個人の勝手な思いです*

網膜に視力(視能力)が無いと見えないと思うので、有効な人と有効で無い人がいるでしょう。
しかし網膜が完璧でないとダメ、というのではなく、残存視野・残存視力があれば、可能性がありそうにも思います。

例えば私は、中心視野がすっぽり欠けています。
このせいで、遠くを見ようとすると視野が広がり、中心の見えない穴も大きくなってしまいます。
逆に近ければ近いほど視野が狭まるので、中心の見えない穴も小さくなります。
とにかく離れれば離れるほど見えなくなります。ピントを適正距離に合わせても見えません。

そのような見え方なので、実際の視距離が影響しないこのアイウェアは、もしかしたら私の網膜(ダメージ大&変性大)でも、[私自身の視力]よりも良い視力をもたらしてくれそうで期待します。
また、さらに新しいヴァージョンを製作中のようで、そちらはもっともっと期待が大きいです。

仕組みを素人なりに理解した今、改めてもう一度試してみたくて仕方ありません。

詳しくは公式サイトで

RETISSA公式サイトで、現行製品の詳しい説明や体験できる場所、体験者の声などを知ることが出来ます。

楽天でも売っていますが、体験せずに購入するような製品ではないと思うので、まずは試着してみてください。

上記に出ている体験スポットのほか、視覚障害関連イベントに出展していればそこでも体験出来ると思います。

医療には限界があるし、治癒を求めるには限度があります。
失った機能をテクノロジーで補完する方が、難しくはあっても現実味があるように感じます。
失った視力を取り戻してくれる技術はまさに光です。
期待せずにいられません。

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