トゲ(棘)が刺さった場合の抜き方を調べてみると、
毛抜き(棘抜き)・五円玉・テープ・消毒
などのキーワードが出てきて「なるほど」と思うのですが、目が悪いとそれ以前に棘が見えません。
というわけで、目が見えにくい場合の刺抜き法について、書きたいと思います。
ルーペを使う
ルーペを使い慣れている場合は、ルーペで見るのが一番簡単で見やすいと思います。
が、手指にトゲが刺さっている場合は、片手でルーペを持ってしまうとトゲ抜き(毛抜き)を持つことが出来ません。
そこで選択肢は
・装着タイプのルーペを使う
・持っているルーペを立てて固定する
かなと思います。
下の画像は、よくあるタイプの携帯に適した薄くコンパクトなルーペ(画像はエッシェンバッハのハンディルーペ)を立てて固定した例です。

左は目玉クリップで挟んだだけ、右はスマホスタンド(Lomicallを愛用)に立てただけです。
簡単なやり方ですが、そこそこ使えると思います。
スマホやタブレットを使う
私のお勧めは、デジタル機器による拡大表示です。
iPadなどのタブレット、iPhoneなどのスマホ等、カメラ機能がある機器ならば出来ます。
下の画像は、iPadに指先を映してみたところ。(トゲは刺さっていません)

カメラアプリでも良いですが、拡大鏡機能を使うとより便利だと思います。
やはり手指にトゲが刺さっている場合はスマホやタブレットをスタンドに乗せるなどして固定する必要があります。
上の画像は、やはりこちらも愛用しているLomicallのタブレットスタンドで、自由に角度をピタッと固定できます。
ちなみにこれらカメラには、自動でピントを合わせようとする機能があり、トゲ抜きの際には不便です。
最初はトゲにピントが合っても、毛抜きを持った指を差し入れるとそちらにピントが合ってしまうので。
なのでトゲにピントが合った状態で焦点をロックし、そこに毛抜きを持った指を入れる感じにします。
パソコン画面に拡大表示

一番拡大出来るのがこの方法です。
スマホ(タブレット)をWebカメラ風に使い、スマホのカメラに映る映像をパソコン画面に映し出すのです。
そのためにはアプリを両方に入れたり、パソコンとスマホ(タブレット)を接続したりなどの手間が必要で、さらにアプリのバージョンによっては何故か出来ない時もあるので、面倒ではありますが…
でもこの方法が使えるならば、トゲも怖くなくなります。
ただし上下左右の感覚を掴むのが少し難しいので、慣れないと手間取るかも知れません。
番外編 拡大読書器
拡大読書器を持っている場合は、なにしろ大きく映し出せるので試してみてください。
やはり上下左右の感覚に戸惑うかも知れませんが、落ち着いてやれば便利に出来ます。
ルーペ付き刺抜きは?
一切使ったことがないので何も言えないのですが、ルーペ付きの刺抜きも色々市販されています。
上画像はその一例で、左と中央は高倍率ルーペ(15倍)が使用されており、覗き込んで使う感じ。
右は見ての通りルーペにトゲ抜きがセットされているような感じです。
使ったことが無いのに言う資格はないのですが、老眼程度なら良いかも知れないけど、ロービジョンではどうなのかな…と勝手に思っています。
最後に余談
何年も前のことですが、DIYの手伝いをしていて木材のトゲが指に刺さってしまったことがありました。
トゲは小さかったとは思いますが、皮膚の下に全部入ってしまい、毛抜きでは取れなかったんです。
親は「針を消毒してほじくれ」と言ったのですが、臆病でそんなことは出来ず。
人間には自然治癒力があるのだから、異物は自然に排出されるだろうと思い、放置路線で行くことにしました。
ですが中のトゲが盛り上がってくることもなく、かといって化膿したり腫れたりもせず、何の変化もないまま痛みだけが持続。
結局なんと1年以上痛いままでした。
あとで医療関係の知人もいる前でこの話をしたら、「木は有機物なので腐ってしまうので、絶対に取らないとダメ。危ない。自然に排出されることはない」と言われました。
本当に懲りたので、これ以来トゲは何が何でも抜くようにしています。
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