見やすい定規、音声メジャーなど
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老眼や目の病気、弱視(ロービジョン)などで見えにくい目に、見やすい定規やメジャーを紹介します。
料理などでの計量器具については、「計量いろいろ(料理)」をご覧ください。
黒白定規
上の写真は以前「大活字」というところで購入した黒白定規と、よくあるタイプの定規を比べたところです。
この黒白定規は見えにくい人に親切な作りになっていて、文字がくっきり大きめで、メモリの反対側は1センチ単位の刻みが付いていて、この刻みは立体的なため、触って分かるようになっています。
この1センチ単位の刻みが、ロービジョン(弱視)の私には便利で、目で見えない分を触る感覚で補助して計測しています。
とても良い製品だと思うのですが、製造・販売が終了してしまった様子。
似たような製品は、視覚障害者関連の施設(日本点字図書館、日本ライトハウスほか)でも取り扱っていますが、その時によって製品があったり無かったりするようです。
入手しやすい物の中では、レイメイ藤井の製品があります。
・見やすい白黒定規30cm
・見やすい白黒定規15cm
・見やすい白黒定規10cm
・スリムカラー定規15cm
・白黒三角定規 10cm
・白黒分度器 9cm
など、見やすく工夫された定規がいろいろあります。(下画像)
また、無印良品の「両面目盛の定規 15cm 黒」は、黒地に白抜き文字が使われたシンプルな定規です。
少し見えにくい程度の視力であれば、見やすく便利に使えるかも知れません。
なにより100円なので、気軽に試せそうです。
ウェーブ(波)メモリ定規
様々なユニバーサルデザイン文具を開発しているコクヨさんの、画期的なアイディアの定規。
1ミリ単位のメモリの長さが異なっていて、そのことにより「何ミリなのか?」が分かりやすくなっています。
これ、すごいアイディアだと思うんですよ。
私は視力障害が進んでしまったので無理ですが、老眼や細かいものを見るのが苦手な人には、すごく見やすいと思うのです。
初めてこれを知った時、そのアイディアに心から驚嘆しましたが、当時より今の方が商品の種類が少なくなっています。
もっと知れ渡ったら人気を集める商品ではないかと思うのですけどね。
現在は
15cm・直線定規のCL-R15
30cm・カッター定規のCL-RC30
30cm・方眼直線定規のCL-RG30
の3種類のウェーブメモリ定規があるようです。
23&78定規(ニイサン・ナナハチ)
かつてない新しい発想のメモリがユニークな、23&78定規(ニイサン・ナナハチ)。
パッと見は複雑に見えるかも知れませんが、この独自のメモリで全ての「ミリ」が判別しやすくなっています。
詳しいレポートは
〈実践〉ミリが見やすく分かりやすい「23&78定規」
で書いているので、ご覧ください。
そのほかの定規
例えば特定の色が見やすい場合、その色の定規を使ってみるのはどうでしょうか。
ただしメモリや数字とのコントラストが、見やすさには大切だと思うので、そこを重視して選ぶのが良いと思いますが…
下画像は、クツワ STAD カラー定規です。
こちらは両面で色が異なる、両面カラー定規。
小さい文字でも見える人は、紺(ネイビー)系の背景に白文字、というコントラストとかはどうでしょう?
また、上記で紹介したレイメイ藤井では、白黒定規の他にも見やすい定規があります。
見やすい定規 |
見やすい方眼定規 |
メジャー
服飾系で使われる柔らかいテープ状のメジャーについてです。。
今まで探した中で一番見やすそうかな、と思うのはサルトメジャーです。
字が大きく、コントラストもくっきりしていて見やすい作り。
イタリアの仕立て職人が愛用している、メジャーだそうです。
また、私はウエストのだいたいのサイズをチェックするために、メモリの60センチの位置にビニルテープを細く切ったものを巻いてしまいました。
これで目印テープからどれくらい遠くなったかで、太り具合を自覚します!
音声計測器
こちらではDIY系で使われるような、固い巻尺についてを書きます。
一般のものよりは高価ですが、計測結果を音声で読み上げる「テープキング」という製品があります。
ミリ単位まで読み上げ、さらにメモリー機能もあるので計測結果を加算することも出来るそう。
水平面に対する傾斜角度も知らせてくれるようです。
スマホで計測
たしか2018年後半から追加されたiOS(iPhoneやiPad)標準アプリの「計測」。
カメラ撮影する時のような感覚で、画面に映し出された「計測したい物」の長さを測ることが出来ます。
正直なところ、まだ使い慣れていないので詳しくは語れませんが、たとえば…
上の左側の写真のように、スマホが測定した値を教えてくれます。
右写真は同じハサミを定規の上に置いた様子ですが、だいたいいつもこのような感じで、ほぼ近い値を教えてくれます。
とはいえ、まだちょっとうまく使いこなせない。
私側の問題もありますが、アプリ自体もこれまでのアプリや機能の改善と同様に、これからもっと使いやすく簡単に、そして精度を上げていってくれると思います。
これが簡単に正確に使えるようになったら、様々な秤りごとが楽に出来そう!