見えにくさの対処法まめちら
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文字も顔も物も色も教えてくれるアプリ「Seeing AI」

IT:視覚障害とiPhone/iPad

私史上、1番すごいアプリを見つけました。(iPhoneアプリ)
リアルタイムで文字を読み上げ、本や書類は範囲を自動的に認識してテキスト化し、人物や色、風景、紙幣、明るさなども教えてくれる、まさに視覚障害者の目の代わりになるアプリです。
まだまだ使い始めたばかりですがとにかくお気に入りなので紹介したいと思います。

その名は「Seeing AI」

この凄いアプリを作ったのは、 なんとあのMicrosoft社でした。
すごい高性能なのに、広告もない無料アプリです。
しかも1つのアプリの中に8つの機能を持っているので、いちいち他のアプリに切り替えることなく、瞬時に他の機能に切り替えることができます。
(この8つの機能について、公式サイトでは「チャンネル」と表現されています)

以下、それぞれの機能(チャンネル)について私の感想を交えながら紹介したいと思います。

1. 短いテキスト

まずとにかくこれが便利だなぁと思います。
何しろカメラ部分に文字をかざすだけで、リアルタイムですぐに文字を読み上げてくれます。
縦長に文字があるならば、iPhoneを縦向きに、横長に文字があるならばiPhoneを横向きにすると効率が良いです。
紙に書かれた文章だけではなく、外を歩いている時にお店の看板なども読み上げてくれるます。
「短いテキスト」と言うチャンネル名ですが、本などの長い文章も読んでくれます。

2. ドキュメント

こちらも文字認識の機能ですが、上記「短いテキスト」とは異なり、印刷されたページなどを読み込むのに適しています。
何より凄いのは自動的に読み込む範囲を認識して、そのまま自動で撮影までしてくれる点です。
範囲を正しく画面に収めるための、音声ガイドガイダンスもあります。

下の画像は、文字を自動で認識しているところです。
水色の部分が選択された範囲ですが、これはアプリが自動的にやってくれています。

そして撮影まで自動にして、下の画像のようにテキストで表示してくれます。
このテキストはもっともっと拡大して表示することもできるし、左下の再生ボタンを押せばすぐに音声で読み上げてくれます。
またこのテキストは、 コピーしてメモアプリ貼ったりなどもできます。

3. 製品

バーコードをスキャンして製品を識別する機能です。
が、私が試した限りではまだ認識してくれるバーコードには出会っていません。
これから対応していくのでしょうか。
楽しみに待っています。

4. 人

カメラに映る人の性別や年齢、髪の色や表情などを教えてくれます。
インカメラ(液晶画面の側にあるカメラ)での撮影もできるので、自分の顔を映して、客観的にどう見えるのかを 知ることもできます。

また家族や友人など人物を登録することもできます。

5. 通貨

紙幣の種類を教えてくれます。
個人的には硬貨も教えてくれればいいのになぁと思いますが、硬貨は手で触っての判別ができるから必要がないのでしょうか?
紙幣の判別はとても素早いです。

6. シーン(風景)

こちらはまだ実験的な機能だそうですが、その性能は結構なかなかなもの。
物や風景などを言葉で教えてくれます。
カメラに写っているものだけではなく、過去に撮影した写真についても推測して読み上げてくれます。

下画像の左はカメラで撮影した様子、右は過去の写真を読み上げてもらった様子です。

7. 色

カメラを向けるだけで、そこに映った色を次々と読み上げてくれます。
過去に「カメラに映る色の判別をAIにやらせるのは結構難しい」みたいな話を聞いたことがあるような気がしますが、このアプリの精度は結構なかなかのものだと思います。

8. ライト

明るさを音の高さで教えてくれます。
なぜこのような機能が必要かと言うと、例えば全盲あるいはそれに近い視力の場合に、明るさで出口の方向を知ることができるからだと思います。

最後に

以上、Seeing AIのそれぞれの機能(チャンネル)について、一視覚障害者としての感想も交えて書いてみました。
上に書いた以外にも読み上げの速度を変えたり、ショートカットを作成したりと、もっと便利に使う設定方法などがあります。
チャンネルを並べ替えることもできるので、自分がよく使う機能を最初の方に配置することもできます。

数年前、AIを搭載した小型デバイスを知った時、その性能に感激し、とても欲しく思いました。
が、確か価格が60万円ぐらいするものでした。
もちろんその価値がある高性能で素晴らしいものでしたが、ちょっと私には手が出ません。
ですが今回こんなに多機能で高性能なアプリに出会えて、今まで諦めていたことも出来るようになりそうで、とてもワクワクしています。

きっと今後ますます精度も上がるようになるのでしょう。
この製品の開発に感謝するとともに、今後のさらなる進化を期待しています。

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