10代で重めのぶどう膜炎を発症した私は、すでに高校生の時に白内障を発症していました。
でも自覚が出て手術を受けたのは、30代になってから。
その経験を書いてみようと思います。
後嚢下白内障
白内障の分類もいろいろあるようですが、私のは後嚢下白内障です。
ステロイドの副作用他でなりやすいようです。
これが進んで来た頃は、すでに持病で見えにくさが進んでいたので、「白内障のせいで見えないわー」という自覚はありませんでした。
ただ、医師側からは白内障の進行により、診察で眼底が見えなくなってきたとのこと。
そんなわけで、手術を受けることになりました。
白内障手術
入院での手術でしたが、朝食は抜き、手術時刻のだいぶ前から点眼を開始しました。
手術では仰向け状態で、目以外を覆われました。
麻酔の注射は、すでに点眼麻酔が効いていたので全く痛くなかったです。
術中も刺したり切ったりしていたのでしょうが、そういう痛みはゼロ。
ただ、ピロピロ半音階の電子音がする、何かの処置の際は、
「なんかちょっと痛いぞ。これ以上痛くなったら嫌だな」
という程度の痛みがありましたが、それ以上は痛くなりませんでした。
ちなみに他の患者さんとも手術体験の話をしましたが、同じようにピロピロ時に
「これ以上痛くなったら嫌だな」というレベルの痛みがあったが、やはりそれ以上は痛くならずに終わったそう。
後に、もう片方の目も白内障手術を受けましたが、やはりこのピロピロ時に我慢できるレベルの痛みだけ、少しありました。
麻酔の切れた術後は、それなりに痛かったです。
でも食欲や睡眠を妨げるほどの痛みではなく、時間と共に引いていくので余裕で耐えられました。
後発白内障
後発白内障というものに、すぐになりました。
調べてみたら、20%くらいの人にしか起きないようですね。
ぶどう膜炎の人などはなりやすいとも書いてありました。
しかし、これは楽勝でした。
レーザーで治療するのですが、眼科診察と似たような形状の台に頭を固定され、なにかされるのですが、痛みも違和感もゼロでした。
白内障手術で変わったこと
それまで「何がなんだか、とにかく見えにくい」という見え方だったのが、見えない部分がはっきり分かったような感じがしました。
というかきっと、見えていた部分が見えるようになったのでしょうね。
あと確実な変化がひとつ。
白内障が進んで、夜の信号や街灯などの灯りが、本当なら丸ひとつのはずなのに、ポン・デ・リング(ミスタードーナツ)みたいな複数の丸が繋がった円のように見えていました。
当初は目のせいだと気付かず、「最近はああいうライトが主流なのあな」と勘違いしていたほどです。
これが、術後は治り、2度とポンデリングは出現しなくなりました。
眼内レンズの度数
これには後悔があります。
最初の手術前検査の時に、若い医師に「このくらいの度数にしておきますね〜」のような感じで言われ、何も考えずにハイと返しました。
結果、裸眼では近くが見えなくなりました。
後に、病院によってはどのくらいの距離にピントを合わせるかを、相談して選べるのだと知り、本当に後悔しました。
見え方によって、生活スタイルによって、どの距離が適正かって異なると思います。
私の場合、中心視野が大きく欠けているので、遠くにピントが合ってもあまり見えず、デメリットしかありませんでした。
無知なまま両目とも受けたので、結局は遠くをみる時も近くを見る時も、プラスの度数のレンズが必要になってしまいました。
(今は片目がほぼ視力ゼロなので、もはや関係ありませんが…)
自分の一生の目のことなのに、もっと責任を持って調べて相談すれば良かったと、本当に悔やんでいます。
術後(2)
何年経過した頃からか分からないのですが、縫い付けられている眼内レンズが落ちてきているそうです。
知ったのは直接言われたのでなく、入院時の回診で見る医師見る医師が「IOLは落下」というので、何よそれと思って聞いたら、眼内レンズのことだと。
正直、今の私の目に関しての1番の恐怖事項です。
余談 昔の手術
十代で眼科に入院していた時、他の患者さんたちから聞いた話ですが、麻酔の注射がとにかく痛かったそう。
私の眼注も激痛でしたが、昔は点眼麻酔が無かったのですかね?
眼科の局所麻酔での手術は3回経験していますが、どれも麻酔の注射はちっとも痛く無かったです。
終わりに
白内障以外の目の病気がない人は、きっとすごく良く見えるようになることと思います。
入院していた時、同室の方が、それまで見えていなかった手の甲のシミが、術後はっきり見えるようになりショックを受けていらっしゃったこともあります。
他の人たちも、白内障単独の患者さんは皆さん見えるようになって感激して、退院していかれました。
実はうちの親も白内障なんですけどね。
濁りが進んで来て前より見えにくくなったそうですが、手術が怖くて病院に行けていない状況です。
怖くないのになぁ。
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