はじめに、私の病気は単独の視神経炎ではありません。 眼内のあちこちに炎症が起き、なかなか病名が付かない中でようやく「ぶどう膜炎」ということになった、典型的ではないタイプです。 10代で発症し、普通に20代を過ごし、30才過ぎに再発した時の症状が視神経炎でした。 その時の症状を、書いておこうと思います。 一番最初の違和感は、飛蚊症の急激な増加でした。 ただこれは視神経炎の症状とは違うのではないかと思います。 後の医師たちの言葉や、経験から総合して、後部硝子体剥離によるものでは?と勝手に推測しています。 普通は問題なく剥離するものが、過去の炎症で視神経部分などがガチガチに癒着していて剥がれず、引っ張り続けられる刺激によって私の一連の再発が起きたのではないかと思っています。 さてそして視神経炎らしい症状(1) コントラストの弱い配色が、見えにくくなってきました(片目のみ) 会社のポットの注意書きが、赤地に黒文字だったのですが、日に日に文字が見えなくなって来ました。 家にあった何かのパッケージの水色地に白文字が、日に日に見えなくなって来ました。 過去に病気の経験があったので「いや、嘘でしょ?!」と信じたくない日々でした。 視神経炎らしい症状(2) 過去の後遺症で、中心視野のすぐ隣(耳側)に視野の欠けた部分があったのですが、どうみてもそれが確実に大きくなって来ました。 後遺症では、見えない面積は両目とも同じくらいの大きさだったのですが、片方が明らかに拡大していました。 おかしい方の片目で見ると、見つめる先にトンネルが出来たかのようでした。
視神経炎らしい症状(3) 視界が暗く、茶色っぽい感じになりました。 季節は夏だったのですが、晴れた昼の空が暗く茶色っぽいのです。 視神経炎らしい症状(4) これはもっと症状が進んでからの自覚症状ですが、見えてるんだけどとにかく変。 色や素材感、物の表面感みたいなものの見え方がおかしかったです。 うまく表わせないけれど、例えばシルクの素材がツイードに見えるような。 まだまだ見えていたので、買い物やセールにもバンバン行っていたのですが、服や靴の素材感がまともな感じに見えなくて、常に気持ち悪さがありました。 その他の症状 これは視神経炎でなく、他の病気によるものかも知れませんが、見え方が小さくなりました。 多少の左右差はだれにでもあるでしょうが、明らかに右目と左目の見え方の大きさに差が出ました。 もうひとつ、これは網膜が原因かも知れませんが、視野の端の方に行くにつれて歪みが強くなっていました。 あと、目を動かすと奥に引っ張られるような痛みがありました。 視神経炎について調べると症状の一つとして載っているのでそうだと思っていたのですが、今現在視神経炎が起きていないにも関わらず痛みがあるので、違うのかも。
治ったもの さて、私の目の病気はかなり重いです。 医師たちも首を捻る眼底なようです。 だから、他の人ならばもっと治る可能性もあるのではないかと思います。 この後、本来のぶどう膜炎の炎症も起きて来たので、発症時よりよほど見えなくなってしまいました。 が、確実に治った視神経炎の症状があります。 それは、 ・異様に暗かったのが治った ・素材感や色が変に見えたのが治った というものです。 コントラストが弱いと見えない、というのも、視神経炎による症状は治ったかもしれません。 (今は見えないけど、違う原因な気がします) ただ、「治らなかった」とはっきり言えるのは、視野の欠けです。 一番治りたいのが視野欠損なのに、上手くいかないものですね… 最後にもうひとつ。 明らかな異変を感じて個人眼科に行ったのですが、「後遺症がある目なのだから、普通に見えなくて当然」と言われてしまいました。 その「普通に見えない」状態から悪化したから受診したのに。 結局、やっと医師が問題を見つけたのは、たしか3回目か4回目の受診の時でした。 大学病院で知り合った視神経炎の患者さんも、眼科で訴えても認められず、病気を見つけてくれたのはなんと耳鼻科だったとか。 視神経だけの炎症だと眼球には変化がないので、診察だけでは異変が見当たらないのでしょうが、患者の「見えない、明らかにおかしい」という声をまともに受け取っていたならば視神経炎の可能性を考えるものでは?って思うんですけどね。 明らかにおかしいのに、病院に行っても相手にされない。他を受診して初めて病気が発見された、って話は複数聞きますね、ほんと。
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