まず初めに、私はただの患者であり、しかも不勉強な患者です。 以下の内容は、勘違いや記憶違いもあるかも知れないので、参考にはしないでください。 さて。 10代半ばでの強い炎症と繰り返し起きた眼底出血、そして再発してからの慢性的な炎症と眼底出血。 どれがいつどこに影響したのかは分かりませんが、いつしか私の目の奥は膜がたくさん出来てしまっていました。 この膜は悪者で、私の場合は視神経にへばりつき、黄斑部にへばりつき、たぶんそれ以外の場所にもへばり付き、血管に絡みついていました。 たぶん目の中が全く変化しないのであれば、膜があっても酷い悪さはしなかったのではないかと思うのです。 でも加齢とともに硝子体(ゼリー状)は縮んでいきます。 私は病気と強い薬の副作用で、たぶんちょっぴり目の老化が早かったのではないかと思います。 高校生の時から白内障になってたし。 で、硝子体が縮んで、硝子体にも網膜にもへばり付いていた膜が引っ張られて、その刺激で視神経に炎症が起きたり出血が起きたりしているのではないかというのが、見解の一つ。 (患者当人としては、まさにコレだと思う根拠と症状がいくつもあった)
膜を除去すれば問題解決しそうな気配でしたが、なにしろ強固にガチガチに癒着しているとのことで、その手術自体が失明を招くかもしれないとのことで、医師たちの意見も分かれ、私も決断できず、悩みに悩みました。 医師として数字を挙げることは避けたいのではと思うのですが、あまりに悩み果てた私に執刀医が「失明するかしないか、50/50」と目安(?)を教えてくれました 結局、かなりの期間悩んだ末、覚悟を決めて片側の目だけ膜の除去手術をすることにしました。 手術は無事成功、そちらの目は回復はしなかったものの、とりあえず致命的な悪化は今のところ免れています。 が、そっち側の目はそもそも、その時点であまり使ってなかったんですよ。 中心部の視野の欠けが大きすぎて。 そのまま数年経ち、頼りにしていた方の目、かつて視界が泥水のようになった大出血を起こした目が網膜剥離を起こしました。 その数ヶ月前に、普段の飛蚊症とは異なる黒い線が視界に出たことがありました。 長年の経験で、網膜の牽引によるものかと思ったのですが。 診察で話したのですが、いつもと同じ無散瞳のまま、特に検査もなし。 (眼底写真は撮っていたので、散瞳しなくても状態は見えてたのかも知れませんが) 網膜剥離が始まった場所は視野の上端で、通常ならば下側の剥離なので、急激には進まない場所。 (目は上下左右が反転しているので) しかし、網膜のダメージと牽引とによるものか、予想を裏切るスピードで、自覚症状が出てから1日半で、かなりの部分が剥がれてしまいました。 しかも手術で原因の穴を見つけられず、穴を塞げず。 通常なら1年以内くらいにシリコンオイルを抜くのですが、抜いちゃうとまた網膜が剥がれちゃう可能性があるので、ずっと入れたまま。 術後2年くらいはまだ多少の視力がありましたが、今はもうほとんど見えなくなってしまいました。 この網膜剥離を防げなかったのか、そもそもそんな医療は存在しないのかも知れないけれど。 この網膜剥離によって視覚障害が進み、生活のあれこれが大変で、怪我も絶えなくなりました。 どうにも出来なかったのかも知れないけど、失ったものが大きすぎて、悔やまずにいられません。 あの大きな出血も網膜剥離に影響したのかどうか…素人の自分には分からないけれど、あれがなければ、ああすればと後悔は付き纏います。
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