見えにくさの対処法まめちら
老眼、目の病気、ロービジョン(弱視)などの様々な「見えにくさ」に、あらゆる対処法を提案

私が視覚障害者認定を受けた時のことなど

その他:個人的な話

医師からは何も言ってこない

私の視力は、病気が再発してから非常に緩慢に悪化しました。
炎症や眼底出血などがありましたが、「この日を境にガクンと悪化」というのは無く、本当に徐々に徐々に、大きな変化が無い中で視力低下して行きました。

そのせいもあったのでしょうか?
かなり視力が悪くなってからも、医師からは障害者認定に関する話は全く出ませんでした。
私は「視力的に該当しそうだけど、先生が言わないのだから違うのかな?」
と落ち着かない気持ちのまま、長い月日を過ごしました。

ある時、個人眼科に行った時に、そこの医師に障害者認定を受けていないのか聞かれました。
「全くそんな話の気配はない」と答えたら、医師曰く、
「患者さんによっては大きなショックを受ける人もいるし、受けられるサービスも2級以上でないとあまり無いから、言うのをためらう場合もけっこうある」
とのこと。
なるほど、医師が言わないから該当しないのでは無く、該当していても言わないケースも少なくないようだ…と知りました。

…と知っても、病気のことで精一杯な受診の中で、なかなか自分から言い出せず、実際に障害者認定に付いて相談したのはかなり後のことでした。

障害者認定を受けることでのメリット・デメリットはどちらもあります。
障害者枠での就職や、職業訓練を受けるには認定を受けることは必要だし、新たな一歩を早く踏み出す上でも必要。
でもやはり「障害者である」という認定は、いくら綺麗事を言っても現実は結婚その他での弊害にもなりかねません。
よくよく調べて考えて、認定を受けたいと思ったならば、自分から医師に言った方が良いと思います。
医師が言い出すのを待っていたら、永遠にその時は来ないかも知れません。

手続きと、日常生活用具の申請

当時の私は、仕事も不可能になり、今後どう生きていけば良いのか途方に暮れていました。
日常生活では、とにかく見えないのであらゆる文章が読めなくなりました。
また、例えば通院などの帰りに、路線が事故などで運転停止になり迂回せざるを得なくなった時など、ルートを調べる路線案内図が見えないのはもちろん、ホームの場所も見つけられず、電車から降りたら今度は階段が見つけられず…と、困り果てることも度々。
横断歩道の信号も分からないし、病院や駅での電光掲示板案内ももちろん見えない。

それらに特に困っていて、障害者認定の申請と共に、拡大読書器と単眼鏡の日常生活用具の補助の相談をしました。
障害認定の申請は、書類を出して終わりました。
が、日常生活用具の申請に対しては、
「字が見えないのなら、家族などに読んでもらったらどうですか?」(←拡大読書器)
「そんな理由じゃ無理」(←単眼鏡)
など言われました。
(でも書類は提出した)

あらゆることが出来なくなって暗闇の中で彷徨っていた中で見つけた、希望の光でした。
その唯一の希望の光は、市役所福祉課の職員によって一瞬で消されたのでした。

この時は本当に途方に暮れました。
今は仲間がいるし、相談先の心当たりもあるけれど、当時は障害のことに関しては本当に完全に孤独でした。

しかし。
結局、何の問題も支障もなく、この2つの申請は許可されたのでした。
後から人に聞いた話では、医師が認めた申請書がある時点で、申請が通るのが普通なのだとか。
(注:障害者年金は話が別で、通りにくいかも。私は年金はもらっていないので分かりませんが)
少なくとも書類を受け取る市役所福祉職員には、何の決定権も無いとのこと。そりゃそうか。

あの人たちは、何の決定権も無いのに、なぜあんなに不安を煽るような対応をしたのでしょうか。
「税金を一円足りとも使わせない!」という正義感からでしょうか。
一般社会で働いていた人間から見たら、職員の仕事のトロさ、やる気の無さも、立派な税金の無駄遣いだと思うのですが。
それとも自分の一言が、障害者の生活や心に大きな影響力を与えることを知っているからこそ、趣味で嬲っているのでしょうか。

少なくとも他に2人、私と似た感じの対応をされた人を知っています。
一人は同じ市役所の福祉課。もう一人は他の市役所。
藁にもすがる思いで行った福祉課で、
「本当は見えてるんじゃ無いの?」
だの
「申請しても無理だと思いますよ」
だの言われたそうですが、結局どちらも問題なく普通に申請が通りました。

もちろん良い職員さんもたくさんいるでしょう。
良くなくてもいい、無愛想でもとにかく普通にやりとりをしてくれれば良いのに。

この経験をしてから、障害者等級の変更などで福祉課に行く時は、必ずやりとりを録音するようになりました。
と言っても、もう市役所なんて懲り懲りで大嫌いなので、極力行かないようにしていますが。

抜けだらけの福祉課職員

障害者が利用できる施設を知り、そこでたくさんの仲間が出来たのは、それから何年か後のことでした。
そこでいろいろな障害を持つ人たちと話したり、親切な病院の医師に言われたりして、私が障害者申請をした時には全く教えてもらえなかったサービスや、それを綴ったパンフレットなどがあることを知りました。
福祉課職員たちは、意地悪な対応をするだけでなく、すべき仕事もしていなかったのでした。
これは意地悪で教えなかったのではなく、彼ら自身が何も知らなかったのではないかと思います。
場所や人によるでしょうが、知識もやる気もない職員は一定数いるし、それでもまかり通ってしまうのがお役所ですから。

また、私が市役所を大嫌いになった上記の経緯を色々な人に話しましたが、
ある人は
「それが役所の手口だよ。わざと嫌な応対をして、障害者に余計な申請をさせないようにするんだから。その手口に乗っちゃダメだ」
と言い、ある人は
「役所の人間に申請を断る権利はないのだから、『相談』ではなく当然の権利として『申請』をするという態度で臨むのが良い」
と教えてくれました。

しかし私は本当に市役所福祉課が大嫌いなので、白杖や、壊れた単眼鏡の買い替えなど、本当は補助を受けられるのですが、
あんな奴らに頭を下げるくらいなら死んだ方がマシ!
くらいな気持ちなので、自費で購入して極力あそこには近づかないようにしています。
(申請させたくない職員たちの思う壺にハマっているわけですが)

なんでこのページを書いたかというと、私と同じような目にあって絶望している人がいたら、
「あなただけではないし、絶対に大丈夫」
と知って欲しいからです。
バリアフリー化は国が率先して推奨しているし、ツイッターですぐに何もかもが広がる今は、市役所職員も言動に気をつけるようになったかも知れませんが、視覚障害者というのはどうせ見えないだろうし何も出来ないだろう、とたかを括っている人もいます。

だから私は、市役所に申請や相談に行く際は、録音を勧めます
またはスーツを着た中年以上の男性に同行してもらうのも、相手に舐められない手段のようです。
(私はそういうのは嫌なので実行しませんが)

少なくとも障害者認定や日常生活用具の申請は、法律で定められ、医師に認められた、権利です。
これに反対するなら法律に対して物申すべきで、個々の障害者にいじわるをして妨げるのは間違っています。
不安を煽る対応をされて目の前が真っ暗になっている人がいたら、大丈夫だから負けないでと言いたいです。

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