見えにくさの対処法まめちら
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視覚障害や見えにくい人に便利な、シチズンの腕時計

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これまでも視覚障害者用の腕時計は販売されていたのですが、2020年春にシチズンから新製品が発売されました。
随所に工夫が凝らされているようで、企画・開発の段階から視覚障害当事者の意見も取り入れて一緒に作り上げて行ったインクルーシブデザインなのだとか。
私の勝手な意見も書きつつ、見ていきたいと思います。

誰もが使える時計

私が初めて視覚障害者対応の腕時計の存在を知った時、その名称は「盲人時計」という、なんとも気の滅入るものでした。
ただでさえ見えにくくなって「これから人生どうしよう」という時に、「盲人時計」という言葉。
たしかに便利そうだけど、とても買う気にはなれませんでした。

その後、デザイン製も優れたユニバーサルな腕時計も登場しはじめました。
そして今回の、このシチズンの新しい出時計。
「すべての人に腕時計をする楽しさを」という公式サイトの最初に書かれている言葉のように、障害の有無にかかわらず、誰もが使える腕時計なのです

触って分かる

触って分かる=全く見えない人専用、ではありません。
見えにくい人が、より見えにくい状況の時に併用できるだけでなく、普通に見える人が机の下でこっそり触って時間を過確認したりも出来るでしょう。
人との会話中に腕時計を見るのって、失礼になる場合が少なくないですものね。
ちなみにこの「触読」は、ガラスの上蓋を開いて行います。

このシチズンの新製品は、

  • 12時・3時・6時・9時の各ポイントが三角形
  • それ以外のポイントは丸い点
  • 短身の先が矢印型
  • という工夫が凝らされています。

    また、頻繁に触ることを想定して、上蓋や文字板にマット加工を施し、指紋などが目立たないように工夫されています。
    だって想像してみてください。
    視覚障害者が聡明に何かの説明をしていたとして、「この人かっこいいな」と感心したところに、指紋や皮脂でギッタギタに汚れた腕時計を目にしてしまったら…!
    なんか、悲しくなるじゃないですか。
    見えないからこそ、清潔はより一層大切だと思うんですよ…

    見て分かる

    ときに全盲の人向けの製品って、弱視適応ゼロみたいな場合もあるのですが、この腕時計は弱視や見えにくい人にも配慮されています。

  • 黒い文字盤に、淡いイエローの針やインデックスで、見やすいコントラスト
  • 12・3・6・9の数字と、それ以外のインデックスが大きい
  • 12・3・6・9の数字のフォントが見やすい
  • 長針と短針の形状を変えることで見分けやすい
  • どれもロービジョン(弱視)の私から見て、素晴らしいです。
    特に、ただコントラストと大きさだけでなく、短針の先を矢印にしたことに感動しました。
    私のように、視野中心部が掛け、さらに強い歪みもあると、時計の長針と短針との区別ができません。
    視野の残った隙間から歪んだ視界で探すように見るので、2つのものを見比べて「こっちの方が長い」と見分けられないのです。
    でも片方だけ矢印ならば、その針が長針なのか短針なのかが分かります。
    このアイディアを出した人、それをOKした人に、一言直接お礼を言いたいくらい感心しています。

    強い

    文字盤を触読するには上蓋を開けますが、頻繁に開け閉めすることを想定して、自社基準の入念な開閉試験を行っているそう。

    また、ベルト(バンド)は留め具をうっかり外してしまっても落下しないようになっています。

    私の意見

    「見る」と「触る」を併用したい私には、性能は優れていて申し分なく思います。
    特にフォントと短針の矢印が良いです。
    個人的には黄色でなく白でインデックスを描いて欲しかったですが、視覚障害の中には「黒地に白」よりも「黒地に黄色」の方が見やすい人が少なくないようなので、仕方ないですが…

    ただひとつ。
    バンドが嫌ですっ!
    単にデザインの好みですが、同様の文字盤で、華奢なタイプのベルトの腕時計が欲しいです。
    この製品のバンドは、ユニセックスで長さ調節も自由、上記のように落下しないというメリットで優れていますが、デザイン的には私の中ではオジサンっぽく感じます。
    (腕時計のセンスゼロだし流行に無知だけど)

    細い革ベルトとかもあれば良いのになぁ…

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