見えにくさの対処法まめちら
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装着型ルーペの実際

読み書き:ルーペ

装着型ルーペは、その名の通り自分につけるタイプのルーペです。
ヘッドバンド風のヘッドルーペ、眼鏡のようにフレームと一体化している眼鏡タイプ、自分の眼鏡に装着出来るクリップタイプなどが代表的でしょうか。
それ以外にも、精密作業用の時計用ルーペや、手芸や読書に適した首にかけるタイプのルーペもあります。

ここではロービジョンで見えにくい当事者である私の装着型ルーペの感想や、様々な種類の装着型ルーペの紹介を書きます。

もくじ
  • 装着型ルーペの特徴
  • 装着型ルーペの向き・不向き(私感)
  • 今まで試した装着タイプのルーペ
  • 装着型ルーペ いろいろ
  • そのほか
  • 装着型ルーペの特徴

    最大の特徴は、装着することにいよって両手が空くことです。
    もう一つの特徴は、ピント調整についてでしょうか。

    ルーペは
    目 ←→ ルーペ ←→ 見たい物
    のそれぞれの「←→」部分の距離を調節してピントを合わせます。
    が、装着型ルーペは、装着した時点で
    目 ←→ ルーペ
    の距離が最適になるように設計されており、あとは「見たい物」をちょうど良い位置に持ってくるだけ。
    なのでルーペを使い慣れていない人でも、わりと使いやすいでしょう。
    また、特に眼鏡型などはメガネを掛け慣れている人には馴染み安いのではないでしょうか。

    しかし、全ての人に合うかというと、そうは思いません。
    見え方や使い方(何をするか)によって、向き・不向きがあります。

    装着型ルーペの向き・不向き(私感)

    視界全体が拡大される

    ヘッドルーペや眼鏡タイプ、眼鏡に装着するタイプは、付けている限り常に視界が拡大されている状態になります。
    頭を動かすと、拡大された視界全体が動いて見える感じになります。
    なので、視点がこまめに動くような作業では、酔ってしまうかもしれません。
    (今より視力が良かった頃、私が装着型を諦めた理由はこれでした)

    ただ、装着型でもネックルーペは下を覗き込んだ時だけルーペ越しに見ることになるので、使用目的によっては上記の問題を解決しつつ拡大して見ることが出来るでしょう。

    倍率と作業距離の問題

    ルーペには焦点距離というものがあり、倍率が低いほど距離は長く、倍率が高いほど短くなります。
    例えば私も所有しているエッシェンバッハのラボシリーズ(後述)の各倍率とその焦点距離を見比べてみると、

    1.7倍:約40cm
    2倍:約25cm
    2.5倍:約18cm
    3倍:約13cm
    4倍(片眼用):約5.5cm
    7倍(片眼用):約3.2cm

    となっています。
    1.7倍や2倍で見える人ならば、ゆったり構えて作業ができますが、4倍や7倍でないと見えない場合は、5.5cmないし3.2cmの距離でないとピントが合いません。

    また、低倍率ならば上記の焦点距離が多少動いてもまあ大丈夫なのですが、高倍率になると少しの距離の変化でピントはぼやけるわ、見たい物(文字など)が大きくなったり小さくなったりの像の変化が激しいわで、快適とは程遠い使用感になります。

    私は7倍のルーペを装着して読書にチャレンジしたことがありますが、少し本を動かしただけでピントがぼやけたり文字の大小が変化したりして、耐えられませんでした。
    このような高倍率は、読書や長時間の作業ではなく、部分的、局所的な短時間の作業に向くのではないかと思います。

    視野欠損のある場合

    あくまでも私見ですが…
    私は両眼とも中心視野が欠けています。
    なので、視野が残っている「周辺」部分で頑張って探して見定める感じで見ているのですが、そのためかレンズ面積が小さいタイプだと自分の中での「見えない感」が強いです。
    理屈的には、視点をずらしたその部分でレンズ越しに拡大して見れば同じかと思うのですが、それでもやっぱりレンズが小さいとどうにも見えにくい感が強かったです。

    レンズの大きさが眼鏡やサングラスくらいある物ならば、そういう違和感は解決するのですが、大きいレンズで高品質で倍率も少し高め…という製品が、私の知る限りでは無いのです…

    というわけで私見ですが、ある程度視力に障害があって中心視野が欠けている場合は、装着型ルーペは難しいかも知れません。

    今まで試した装着タイプのルーペ

    私がこれまでに試した装着タイプのルーペと、長所短所その他をまとめてみました。

    種類 良かった点 良くなかった点 その他
    ラボクリップ
    (エッシェンバッハ)
    ・倍率が豊富
    ・レンズが高品質
    ・とても軽量
    ・中心視野欠損の私にはレンズが小さく感じた 詳しくは別ページでレポート
    ラボクリップの使用感想
    マックスディテール
    (エッシェンバッハ)
    ・レンズが高品質
    ・左右の視度調節機能
    ・装着ルーペの中ではスタイリッシュ
    ・動きの多い作業で使用したら酔った
    ・サイズが大きくてずり落ちる
    ずり落ちに関してはクリップタイプのマックスディテールを使えば解消しそう
    ヘッドルーペ
    (東急ハンズ)
    ・頭にかぶるので鼻が低くても関係ない
    ・レンズサイズが大きく、視野が広かった
    ・レンズ品質が悪く、見えにくかった
    ・装着している姿を見られたくない感じ
    老眼の親は趣味の手作業時に使っていた
    AGペアルーペ (Hazuki) レンズが大きく、視野が広い
    眼鏡を掛けるように気軽に装着できる
    ・低視力には倍率が足りない
    ・エッシェンバッハに比べるとレンズ品質が落ちる
    ・形状については下記
    ・老眼の親は重宝して使っていた

    装着ルーペはだいぶ前に使っていた物なので、東急ハンズのヘッドルーペと、AGペアルーペは今は同じ製品は販売されていません。
    AGペアルーペは、眼鏡に似た形でしたが、たしかノーズパッドあたりにある小さなスタンドのようなものを立てて、それが目とルーペとの距離を数センチ離して保つような、そんな造りだったと思います。
    私の視力では、倍率とレンズの質(透明度や明るさなど)が足りなかったですが、形とレンズの大きさに関してはとても良かったです。
    今は探してみても、同じような形の製品を見つけられません。

    装着型ルーペ いろいろ

    ラボシリーズ(エッシェンバッハ)

    上でも書いた、エッシェンバッハのラボシリーズ。
    ラボヘッド 、ラボフレーム、ラボクリップの3種類があり、レンズは
    1.7倍、2倍、2.5倍、3倍 が3種すべてに共通、
    4倍(片眼用)、7倍(片眼用) はラボクリップとラボフレームに共通で使えます。
    (レンズは欲しい倍率の物を選んで購入します)

    私はラボクリップを持っていて、レンズは2倍、3倍、7倍を購入しました。
    レポートはラボクリップの使用感想で書いています。

    ラボフレームの口コミで、アイメイクに使用しているというのを読んだことがあります。
    通常の眼鏡では目のすぐ前にレンズがあるので、付けた状態でのアイメイクは不可能ですが、こちらは目との距離があるので、その隙間からメイクが出来るのだとか。
    でも見えにくい目の場合には難しいかな?
    ちょっと気になっています。

    マックスディテール(エッシェンバッハ)

    眼鏡タイプの作業用ルーペ。
    倍率2倍で、焦点距離40cm前後。
    視度調節機能が左右に独立して付いていて、-3.00から+3.00dptの範囲で調節できます。

    私は貸し出しサービスを利用して、2週間×2回試用させてもらいました。
    まずとにかくデザインがスタイリッシュです。
    眼鏡のようにサッと付けられるし、デザインのカッコよさも気に入って、2回も借りて検討させてもらったのですが、私が使いたい作業ではどうにも見え方に慣れることが出来ず、結局購入を見送ってしまいました。
    大きく目線を動かす作業をしたかったのですが、拡大された視界がその都度動いて、酔ってしまったのです(これはこの製品に限らず、同様のタイプなら起こります)

    また、ドイツ製でしかもユニセックスなので、日本女性にはサイズが大きいと思います。
    ただ、その点においてはマックスディテールクリップならば、自前の眼鏡に付けて使うので解消されます。
    でも「眼鏡のようにさっと掛けられる」という利点はなくなってしまいますが…

    ちなみにエッシェンバッハの似たような眼鏡タイプに、マックスティービー(マックスTV)という製品があります。
    こちらは遠く(2m前後~∞)を約2倍に拡大するので、テレビ鑑賞や屋外での眼鏡型双眼鏡として使えるそうです。

    リドメッド(エッシェンバッハ)

    弱視の人向けの装着ルーペです。
    とても気になっているけれど、高額で「買ってみよう」という勇気が出ない製品です。

    倍率:2.5倍 作業距離:35cm 視野:75mm
    倍率:3倍 作業距離:20cm 視野:54mm
    倍率:4倍 作業距離:25cm 視野:35mm
    の3種類ですが、見ての通り倍率に対しての作業距離が長いがすごいメリットです!
    (例えば上記ラボシリーズでは、倍率4倍の焦点距離は約5.5cm)
    倍率4倍で25cmならば、もしかしたら楽譜を譜面台に置いた状態で見えるのではないかと期待します。
    ただし視野はとても小さいので、狭い穴を覗くような感じになると想像しますが…

    ちなみに同じシリーズで、遠くを見るためのテレ・メッドという製品もあります。
    倍率3倍70cn〜∞と、倍率4倍78cm〜∞の2種。

    ネックルーペ (エッシェンバッハ)

    ヒモを首に掛けて胸元にレンズを固定して使うルーペ。
    縫い物や編み物など、用途は限られますが、レンズが目の前に無いので「視界全体が拡大されて疲れる」というのが無いのがメリットの一つだと思います。
    140×100mmの大きなレンズ(倍率2倍)に、4倍の小さなレンズも付いているので、針の糸通しなど細かい作業に使えます。

    もう少しお手軽なところでは、池田レンズのネックルーペもあります(下画像)。

    そのほか

    老眼鏡を使っている人は、作業用にもうちょっぴり度数を上げた老眼鏡を使うのもアリだと思います。
    もしくは百均などで老眼鏡を購入し、いつも使っている眼鏡に重ねて掛けると度数が上がるので同様の効果が得られます。
    (ただし、少し大きく見える反面、焦点距離は近くなります)
    また、「両手を空けておきたい」というのが目的ならば、スタンドルーペを使うという方法もあります。
    ただスタンドルーペは、自分の目と作業をする手との間にルーペを置くので、慣れるまで違和感があるかも知れません。

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