見えにくさの対処法まめちら
老眼、目の病気、ロービジョン(弱視)などの様々な「見えにくさ」に、あらゆる対処法を提案

携帯用ルーペの実際

読み書き:ルーペ

携帯用のルーペ が3つ並んだ写真

持ち歩いて外出時に使う、携帯用ルーペ。
どんなシーンで、何を見るために、どのくらいの頻度、どのくらいの時間使用するか?
それらによって、どのような携帯用ルーペが最適なのかは変わってくるでしょう。
もちろん見え方(見えなさ)によっても、必要な物は変わってきます。

ここではロービジョン(弱視)で見えにくい当事者としての携帯ルーペについての感想や考えと、後半には色々な携帯用ルーペの紹介をしたいと思います。

もくじ
  • 外出用携帯ルーペを選ぶ時のポイント
  • 大きさ
  • 倍率
  • 持ち方、使い方
  • 品質
  • 私が選んだ携帯用ルーペ
  • 携帯用ルーペいろいろ、その他
  • 外出用携帯ルーペを選ぶ時のポイント

    携帯用のルーペを選ぶ際は、次のポイントが大切ではないかと思います。

  • 大きさ
  • 倍率
  • 持ち方、使い方
  • 品質
  • 以下で一つずつ説明して行きます。

    大きさ

    用途に合わせて選ぶ

    例えば
    「買い物での価格や商品説明を少し見たい」
    という人と
    「本などの文章を読みたい」
    という人とでは、適したサイズは異なってくるでしょう。

    私の場合は値札を見たり、通院時の受付票の番号を見たりが主な使用目的だったので、極力小さい物をというのがポイントでした。
    とはいえ、あまり小さすぎると持ち難かったり見辛かったりするので、ある程度のサイズは必要です。

    ある程度視力がある方で、待ち時間などに本を読みたい場合は、薄さと軽さが特徴のフレネルレンズも良いかも知れません。
    サイズによっては本にはさんでおけるし、小さいものが良ければクレジットカードサイズのものもあります。
    フレネルレンズは[形やサイズが豊富・安価・軽い]という長所がある一方、[暗い・低倍率・劣化が早い]という短所もあり、視力が悪い場合には不向きですが、老眼や少し見えにくい場合には有効だと思います。

    倍率

    見える範囲で低倍率を

    見えにくくなると、「とにかく高倍率の方が見やすいのでは?」と思ってしまうかも知れませんが、特に携帯用ルーペでは高倍率は何かと使いづらいです。
    まず高倍率のルーペだと
    [見たいもの 〜 ルーペ 〜 目]
    の距離が短くなってしまうので、買い物など商品を見たい時に顔をくっつけすぎてしまうので、好ましくありません。
    駅や店内の案内板も、ルーペも顔もくっ付けないと見えないので、実用が難しいです。

    また、高倍率になるほど、ちょっとルーペを動かしただけでルーペ内の文字などの大きさやピントが変わってしまうので、落ち着けない外出先で使うのは、慣れていないと大変かもしれません。

    これらの理由から、可能な範囲で極力低倍率をというのが私の結論です。
    ただし高倍率ルーペを使い慣れていて、外出先で手元の用紙の字を見たいなどの用途ならば、高倍率ルーペも全然アリです!

    低倍率では見えない場合の対処法

    高倍率でないと見えない場合は、個人的にはスマホの拡大鏡機能や、電子ルーペなどをお勧めします。
    私自身が、視力低下が進んでからはそうなりました。
    撮影禁止のシーンでは、これらの機器は使いにくい(撮影と誤解させてしまいかねないので使えない)という難点がありますが…

    持ち方、使い方

    買い物の場合

    買い物などで使いたかった私は、ルーペをネックストラップに付け、お店に入る前にそれを首から下げるという方法にたどり着きました。
    首から下げるとネックレスやイヤホンのコードと重なって絡まるので、他に方法はないかと試行錯誤もしました。
    短いストラップを付けて手首に掛けてみたり、リール式で伸縮するストラップを付けて、バッグの持ち手に下げてみたり。
    でも「首から下げる」という方法以外に、スムーズに使えるものはありませんでした。

    携帯用ルーペの中には、最初からネックストラップが付属しているものもあるし、ネックレスにしか見えないオシャレなペンダントタイプもあります。(下で紹介)

    文章を読む場合

    買い物等でササっと値段や商品名・説明を見るような用途ではなく、本や印刷物などを見るのが主な目的ならば、首から下げる必要などありませんね。
    バッグの中に収納しておいて取り出して使うことになると思いますが、カバー付きやケース付きのルーペならば摩擦や衝撃からレンズを守ることが出来るでしょう。

    品質

    薄くて小さな携帯用ルーペ は、安価品も膨大に販売されています。
    しかし、安価品は

  • 透明度がとにかく低い
  • 見え方が暗い
  • 傷がつきやすく、劣化が早く激しい
  • 歪みがある
  • 以上の理由により、高品質の同倍率と比べると、同倍率とは到底思えない見え方の悪さ
  • などデメリットがたくさんあり、お勧めしません。
    「そんなに目が悪くないのだから、ちょっとだけ使えれば良いのよ」という方も、その「ちょっと」のための唯一つのルーペを高品質なものを使ってみて欲しいです。
    本当に見え方が全然違いますので…

    光学機器とか全く分からない私は、安易かもしれませんがメーカーで選んでいます。
    視覚障害者用の光学機器を専門的に作っているメーカーや、視覚障害者関連の団体・企業などで取り扱っているメーカーの製品など。
    また、知らなかったメーカーでも口コミの良さを信じて購入してみたら、リーズナブルなのにとても良品だったという経験もあります。

    とにかく「書店のワゴンセールですごく安かったから」などの衝動的買い物でなく、少しでも調べて納得したものを購入して使って欲しいと思います。

    私が選んだ携帯用ルーペ

    携帯用のルーペ が3つ並んだ写真

    現在はさらに視力が悪化してしまったため、主にスマホの拡大鏡機能を利用していますが、それまでは上写真のルーペを愛用していました。
    左はエッシェンバッハのハンディルーペ(5cmφ・3.5倍のタイプ)
    このカバー部分にストラップを付けて使っていました。

    中央は同じルーペですが、カバーとストラップの摩擦でカバーが擦り切れてしまい、思い切ってカバーを取り去り、ルーペの穴部分にストラップを付けたものです。
    散々使った末のカバー取り去り&乱暴に酷使してしまったので、さすがに細かな傷がつきました。

    右はエッシェンバッハのモビレント
    モビレントはレンズサイズ35mmφで、4倍・7倍・10倍がそれぞれありますが、買い物等には高倍率は向かないので4倍を使っていました。
    もともとネックストラップがセットになっていて、レンズがケースにカチリと収まり、携帯用に適した形状のルーペです。
    以前は倍率ごとにケースの色が違っていたのですが、リニューアル後はすべて白のケースになりました。
    リニューアル前は4倍は赤いケースで、この丸い形と相まって「それ可愛い!」と何度か言われたこともあります。
    飲み会や更衣室での着替えで何度か失くし、今持っているのは4代目くらいです。
    (失くさない限りは、十年以上余裕で使い続けられる品質です)

    関連ページ モビレント(エッシェンバッハ)の感想
    新旧モビレント(エッシェンバッハ)

    携帯用ルーペいろいろ、その他

    ここからは様々なタイプのお勧め携帯用ルーペや、関連品を紹介します。

    1. モビレント

    上記の愛用ルーペでも紹介したエッシェンバッハ(ドイツ)のモビレント。
    一番低い倍率のものでも4倍なので、視覚障害などである程度見えにくい人向きかと思います。
    (老眼の人には倍率が高すぎます)
    LEDライト付きのモビレントもあります。

    2. グレンツェン・エイト

    エッシェンバッハのグレンツェン・エイト(glaenzen8)。
    8つのスワロフスキーが付いた、オトナオシャレなネックレスタイプのルーペです。
    倍率は3倍なので、ロービジョンの私には足りないのですが、老眼の母が毎日の買い物時に使っています。
    3倍で見える人には是非お勧めしたい、デザインもレンズ品質も優れたルーペ。

    関連ページ 買い物時の見えにくさに、グレンツェン・エイトを購入してみた

    3. ハンディルーペ

    昔ながらの定番スタイルといった形の、エッシェンバッハのハンディルーペ。
    倍率:6× レンズサイズ:30mmφ
    倍率:3.5× レンズサイズ:50mmφ
    倍率:3.5× レンズサイズ:60mmφ
    の3種類があり、ケースの色と形も数種あります。
    私も3.5倍の50mmφと60mmφを、以前は買い物用などに使っていました。

    4. イージーポケット

    こちらもエッシェンバッハです。
    カードタイプのルーペは、通常はフレネルレンズを使用していますが、こちらは新開発のディフラクティブレンズ(多次回折構造非球面レンズ)が使われており、高い透明度と高い倍率が実現されています。
    レンズの開閉でLEDライトが自動点灯します。
    倍率:2.5× レンズサイズ:50×75mm
    倍率:3× レンズサイズ:46×50mm
    倍率:4× レンズサイズ:46×50mm
    の各種があり、[3倍、46×50mm]の製品には複数のデザインがあります。

    5. ダイアリールーペ

    一眼レフや医療用顕微鏡にも使われる回折光学技術を駆使した、エッシェンバッハの高品質フレネルルーペ。
    倍率2.5倍で、48x74mmの小さめサイズ。

    6. モバイルルーペ

    コイル社(イギリス)の、ライト付きモバイルルーペ。
    軽量コンパクトでありながら、ハンドルをしっかり握って使える手持ちタイプのルーペです。
    倍率は3倍、5倍、7倍、9倍、11倍の5種類あり、レンズ径はどれも46mmφ。
    LEDライトの物と、タングステンランプの物がそれぞれあるので、LEDでは眩しい人に良いかもしれません。

    *かなり前にレンタルした時の記憶では、たしか握った時にライトが点灯したように思います。
    私は握力が弱く、握り続けることが大変だったので、候補から外しました。
    現在販売されているものも握る必要があるのか、情報を見つけられませんでした。
    購入する際は確認した方が良いかもしれません。

    7. ハンドスタンドルーペ

    外出先でもじっくり使いたい場合に良さそうな、ハンドルとスタンドが折りたためるルーペ(エッシェンバッハ)。
    ハンドルを持って手持ちルーペとして使ったり、脚を立てて置き型ルーペとして使ったりできる変身ルーペです。
    倍率:2.8x レンズサイズ:75×100mm
    倍率:2.6x レンズサイズ:50×100mm
    倍率:3.5x レンズサイズ:50×75mm
    の3種類。

    8. 電子ルーペ(クローバー3)

    高倍率ルーペでないと見えない場合は、いっそデジタルを活用してしまうという手があります。
    私自身、最近はiPhoneの拡大鏡機能を使って、買い物時の商品やお店のメニューなどを見ています。

    上の画像は、視覚障害者のイベントで実物を見せてもらってから、「買うならこれにしよう」と思っているクローバー3です。 しかしなかなか予算が回らず、もっぱらiPhoneの拡大鏡機能をフル活用しています。

    9. カラビナ着脱可能のネックストラップ

    色々便利に愛用している、カラビナが着脱できるネックストラップ。
    このページで紹介した私物のルーペ画像でも登場しています。

    カラビナだけを買い足すことも出来るので、私はルーペや単眼鏡、家の鍵、LEDライトなどに付けています。
    普段はルーペをネックストラップに付けておき、帰りが暗くなってしまった時に、LEDライトに付け替えて歩いたりしていました。

    10. 考え中:ハンドストラップ

    タグライトクリップストラップを愛用している、ABITAXのハンドストラップ。
    ・締めたり、緩めたり、それぞれワンアクションで行える新しいタイプのストラップ
    ・手首や手の甲にしっかりとホールド出来る
    とのことで、気になっています。

    上で書いたように、外出先でササっと使うには首からぶら下げるのが一番なのですが、それでもなお「首以外で…」という気持ちが残ります。
    だって、ネックレスを自由に付けたいし、イヤフォンとかと絡まるのも嫌なんですもん。

    過去に普通の短いストラップで手首にルーペを付けた時は、ブラブラ動いてしまうことが「ダメだこりゃ」と判断した理由の一つでした。
    しかしこのABITAXのストラップは、説明によると簡単に締まる様子。
    なので気になっているのです。
    とはいえ、やはり合わなかった…という場合に私には他に用途がないし、使わずじまいになるには躊躇う価格で、まだ買えずにいます。

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