見えにくさの対処法まめちら
老眼、目の病気、ロービジョン(弱視)などの様々な「見えにくさ」に、あらゆる対処法を提案

置き型ルーペの実際

読み書き:ルーペ

ドーム型のルーペ を置いて、横から見た写真と上から見た写真を並べています。

置き型ルーペは、その名の通り見たい物の上に置いて使うルーペです。
一番ポピュラーなのはデスクルーペですが、その他にもたくさんの種類があります。
以下に、見えにくい当事者本人(矯正視力0.03以下、中心視野欠損)としての感想や、色々な置き型ルーペの紹介を書きます。

メリット:置くだけでピントが合う

ルーペは、
(1)見たい物とルーペの距離
(2)ルーペと目の距離
の二つの距離を調節してピントを合わせる必要がありますが、置き型ルーペは見たい物の上に置くだけで(1)のピントが合うように作られています。
そのためピント合わせが簡単で、ルーペ初心者の人に勧められることも少なくないようです。
私自身も、初めて受診したロービジョン外来で見本として紹介されたルーペは、置き型タイプでした。

また、ルーペは「見たい物とルーペの距離」が動くと、ルーペに映る像が大きくなったり小さくなったりしてしまいますが、置き型ルーペ は「見たい物とルーペの距離」が常に一定に保たれるため、その揺らぐような不快さがないことも長所だと思います。

デメリット:視距離と倍率と視力

ルーペは倍率が高くなるほど、焦点の合う距離が短くなります。
例えば3倍のルーペでは目とルーペの適正距離が25センチ程度なのに対して、10倍のルーペでは4センチ程度になります。
(製品によって具体的な数値の違いはあります)

置き型ルーペは、デスクルーペやバールーペのように、机の上の書類などの上に置いて見るという使い方が一般的かと思いますが、そうなると[ルーペと目の距離]が数十センチとなり、つまり低倍率のルーペになります。

そのため、低倍率では見えない人や、目から数十センチの距離では見えない人は、このタイプのルーペは向きません。
私自身も見えにくくなり始めた頃は便利に使えていましたが、視覚障害が進んだ今ではデスクルーペは使っていません。

高倍率の置き型ルーペ

高倍率の置き型ルーペもあります。
ただ、上に書いたように[ルーペと目の距離]の問題があるので、机の上に置いてスラスラ文章を読む、という使い方には適さないと思います。
私自身、上記の理由(低倍率・視距離などの問題)で置き型ルーペはここ数年は興味の対象外だったのですが、今改めて気になっています。
その理由は、これも上に書きましたが、見たいものとルーペの距離が固定されているため、ルーペの動きによる視界の揺らぎがないというメリットによるものです。
視覚障害が進んで高倍率のルーペも試しましたが、とにかく[ルーペと見たい物]の距離が少し動くだけで像が大小に揺れ、特に私は中心が見えずに脇の部分で頑張って見つけて見る感じなためか、この揺れによって見づらくて、とても文章など読めんわいという状態でした。
しかし、もしかして置き型ルーペならば揺らぎが起きない分、もう少し頑張れるのではないかと思い始めているところなのです。
購入したら別ページでレポートを書く予定です。

種類豊富な置き型ルーペ

以上、ロービジョン本人から見た置き型ルーペのメリット・デメリットでしたが、置き型ルーペには実に様々な種類があります。
その中のほんの一例を紹介します。
お勧め順というわけではなく、順不同です。

(1)デスクトップルーペ(エッシェンバッハ)

エッシェンバッハ(ドイツ)の典型的なデスクルーペ。
エッシェンバッハのこの形状のデスクトップルーペは、
倍率:1.8× レンズサイズ:65mmφ(赤線入り/なし)
倍率:1.8× レンズサイズ:45mmφ
の3種類があります。
ドーム型は光を集めるので、ライト無しでもルーペ内がとても明るいです。

(2)マクロプラス(エッシェンバッハ)

デスクに向かい椅子に座った姿勢でちょうど覗き込みやすい角度に 設計されたデスクトップルーペ。
倍率:2.2× レンズサイズ:33x64mm
倍率:1.8× レンズサイズ:35x50mm
の2種類があります。

(3)スクリボラックス(エッシェンバッハ)

私はかなり目が悪いので無理なのですが、もう少し目が良かったなら 絶対に欲しかった製品です。
75mm*100mmの大きくクリアなレンズと、LEDライトで明るく拡大するだけでなく、 レンズ下が約8センチ空いているので、レンズ越しに字を書いたり、爪を切ったり、 針に糸を通したり、色々な作業が出来るのです。
倍率は2.8倍。

期間限定で借りて使ったことがありますが、デザイン的にもスタイリッシュで、置いておくだけでオシャレ。
本当に素敵なルーペでした。

(4)バールーペ(エッシェンバッハ)

細長い形のこのルーペは、書類などの行を見失わず追いやすいように出来ています。
倍率:1.8x レンズサイズ:25×200mm
倍率:2x レンズサイズ:26×122mm
倍率:1.8x レンズサイズ:35×250mm
の3種類があります。

(5)スタンドルーペ (コイル)

コイル(イギリス)のルーペ。
「スタンドルーペ 」という名前ですが、置き型ルーペの分類だと思います。
極力光を遮らず、軽く持ち運びやすい作りになっています。
倍率の種類も豊富で、3倍から20倍まであります。
3倍と4倍の製品は、レンズ部分の角度を変えることが出来、レンズの下に手を入れての書き込み作業も出来るようになっています。
私は実物を見たり試したりしたことはありませんが、とても気になっているルーペの一つです。

(6)エコルクスプラス(シュバイツァー)

ハンドル(持ち手)の付いた、置き型ルーペ。
レンズを囲むように枠がありますが、LEDライト搭載なので視野を明るく照らしてくれます。
2倍から14倍までの、豊富な種類。
(読書などに使う場合は、極力程倍率を選んだ方が良いです)

ロービジョン外来で紹介されたルーペの見本の中に、これがあった気がします。
また、貸し出しサービスで借りた経験がありますが、当時はこの枠で隔たれる感覚がなんとなく馴染めず、購入候補から外した経験があります。
うちの親(老眼)は逆に、別メーカーですがこのタイプの製品を愛用しているので、やはり好みは人それぞれだなと思いました。

(7)ハンドスタンドルーペ(エッシェンバッハ)

脚を出して置いて使うも良し、ハンドルを持って手持ちルーペとして使っても良しの変身ルーペです。
魅力は何よりもこの大きなレンズでしょう。
また、持ち手も脚も折りたたむことが出来、コンパクトに持ち運ぶことが出来ます。

倍率:2.8x レンズサイズ:75×100mm。
倍率:2.6x レンズサイズ:50×100mm。
倍率:3.5x レンズサイズ:50×75mm。
の3種類。

(8)ユニバーサルルーペ(エッシェンバッハ)

もう一つ、エッシェンバッハの変身ルーペの紹介です。
こちらは、手持ちルーペ・置き型ルーペ・スタンドルーペの3種類に形状を変えて使うことができる、ユニークな変身ルーペです。
上の画像では、左が手持ちルーペの状態、右上がスタンドルーペの状態、右下が置き型ルーペの状態になっているところです。
少し見えにくくなってきた方へのプレゼントにも素敵そう。
倍率3.5倍、レンズサイズ60mmφ、重さ約68g。

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