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便利機能:ズーム

IT:視覚障害とiPhone/iPad

関連記事 視覚障害とiPhone/iPad 便利機能一覧

iPhone(iPad)の視覚サポート機能のひとつ、「ズーム」は、画面の表示を拡大する機能です。
どういう風にズームするかなどの選択肢もいくつかあります。
ひとつずつ見ていきたいと思います。

もくじ
  • 「ズーム」の実際
  • 「ズーム」をオンにする
  • 「ズーム」する方法
  • ズーム機能(1)カーソルに追従
  • ズーム機能(2)スマート入力モード
  • ズーム機能(3)キーボードショートカット
  • ズーム機能(4)ズームコントローラ
  • ズーム機能(5)ズーム領域
  • ズーム機能(6)ズームフィルタ
  • ズーム機能(7)最大ズームレベル
  • 応用:ズームのオンとオフ
  • おわりに
  • 「ズーム」の実際

    上の画像は、iPhoneのロック解除画面をズームしてみた様子です。
    10個並んだ数字キーの中の一つが、画面からはみ出す大きさに拡大されています。
    これは最大倍率に拡大していますが、もちろん好きな大きさに拡大することが出来ます。

    「写真」アプリや「Safari」など、2本指を開いたり閉じたりで拡大/縮小するズームは、それが有効になっているアプリや特定の場所でしか使えません。
    ですがこのページで紹介する「ズーム」は、iPhoneやiPadのすべての画面表示を拡大できます。

    「ズーム」をオンにする

    ・[設定]アプリを開きます。
    (1)「アクセシビリティ」をタップします。
    (2)「ズーム」をタップします
    (3)「ズーム機能」のスイッチをオンにします。
    (下画像は、オンになっている状態です。)

    ヒント 上記の手順が「??」な場合はこちらを参考にしてください。
    基本の基本(視覚障害とiPhone/iPad 便利機能一覧)

    「ズーム」する方法

    上記の設定で、ズームが有効になりました。
    実際にズームするには…

  • 拡大する→3本指でダブルタップ
  • 画面内を移動する→3本指でドラッグ
  • 拡大倍率を変更する→3本指でダブルタップしてドラッグ
  • …という操作をします。つまり、

  • [3本指]でトントン→拡大する
  • [3本指]で画面上をスーーー→画面内を移動する
  • [3本指]でトントーーーーーン→拡大率が変わる
  • という感じです。
    いずれにせよ、このズーム機能は[3本指]を使うわけです。
    3本指操作が苦手な方には、他の操作方法もあります。
    それについては下記の「ズーム機能(4)ズームコントローラ」で書いています。

    ズーム機能(1)カーソルに追従

    カーソルとは、文字入力する位置を示す記号で、iPhoneやiPadではほとんど「|」のような記号で示されています。
    「メモ」アプリその他で、文字入力などをする際は、カーソルの位置が入力に合わせて移動しますよね?
    そして、ズーム機能で画面を拡大していると、入力中の文字とカーソルが、表示されている画面からはみ出しますよね。

    そこでこの「カーソルに追従」をオンにすると、画面の表示領域がカーソルの位置に追従するので、常に入力している部分が見えるようになります。

    しかし、つまりは画面が勝手に動くわけです。
    この機能を便利と感じるか、不便に感じるかは、見え方や性格によっても違いがありそうです。
    私は勝手に画面が動くのが不快なので、オフにしています。

    ズーム機能(2)スマート入力モード

    上の「カーソルに追従」をオンにすると現れるメニューです。
    文字入力の際に、画面全体がズームされた状態だと、キーボードも画面からはみ出しますよね。
    そして、上記「カーソルに追従」ではカーソルの動きに合わせて画面も移動するので、キーボードも自動に動いてしまいます。

    そこでこの「スマート入力モード」をオンにすると、文字入力の際にキーボード部分は拡大されず、それ以外の部分のみが拡大するようになります。
    下の画像は、左がスマート入力モードがオフ、右がオンにした状態です。
    左はキーボードも拡大されて一部しか画面に出ていないですが、右はキーボードは拡大されず全体が表示されています。

    ズーム機能(3)キーボードショートカット

    外部キーボードを使用時のメニューです。
    キー操作でズームのいろいろな機能を操作できます。
    以下のそれぞれのショートカットを、オンかオフに出来ます。

    [Option]+[Command]+[=] ズームレベルを上げる
    [Option]+[Command]+[ー] ズームレベルを下げる
    [Option]+[Command]+[8] ズーム機能のオン/オフ
    [Option]+[Command]+[矢印キー] ズームウィンドウを移動
    [Option]+[Command]+[F] ズーム区域のスタイルを変更
    [Control]+[Option] 左記のキーを押したままにして、一時的に拡大/縮小する

    ズーム機能(4)ズームコントローラ

    最初に書いた「3本指」での操作ではなく、コントローラを使用しての操作です。
    3本指での操作が苦手な方にもおすすめです。

    ズームコントローラの表示

    [ズーム機能]の中の「ズームコントローラ」をタップします。
    「コントローラ」をオンにすることで、右画像の赤い矢印の先にある、コントローラが表示されます。

    ズームコントローラの使い方

    このズームコントローラを
    ・シングルタップ
    ・ダブルタップ
    ・トリプルタップ
    のそれぞれをすることで、
    ・メニューを表示
    ・拡大/縮小
    ・タッチで読み上げ
    もしくは「なし」(何もしない)のどれを実行するかを割り当てられます。

    また、3Dタッチがオフでない場合は、このコントローラを軽く押し込むと拡大すると思います。

    「メニューを表示」について

    「メニューを表示」を選んだ場合は、上画像のようなメニューが出ます。

    「タッチで読み上げ」について

    「タッチで読み上げ」を選んでズームコントローラをタップ(指定した回数)すると、コントローラが上画像のような指の絵に変わります。
    この状態で読み上げて欲しい部分をタッチすると、読み上げが始まります。
    読み上げ中は指マークが「停止」ボタンのマークに変わるので、読み上げを途中で止めたい場合はタップします。

    ズームコントローラ その他

    「ズームレベルを調整」は、
    ”コントローラ上でダブルタップしてスライドすると、ズームレベルを調整できます”
    とのことなのですが、ちょっと分かりません。
    分かり次第追記します。

    カラー待機状態時の不透明度は、コントローラの外観についての設定項目です。

    ズーム領域

    画面の全体を拡大する フルスクリーンズームか、
    枠を表示して枠の中だけを拡大するウィンドウズームかを選択します。

    ウィンドウズームでは、下画像左のように枠(赤い四角内)が現れて、枠内だけが拡大されます。

    上画像左の、青い楕円で囲んだ部分に指を置いてドラッグすると、この枠の移動ができます。

    さらに、同じく青い楕円で囲んだ部分をタップすると、上画像中央のようなメニューが現れます。
    枠の大きさや形を変えたい場合は、メニュー内の「レンズのサイズを変更」をタップします。
    すると、上画像右のように、枠の角と辺部分に「○」が現れるので、この部分をドラッグして大きさや形を変えます。

    ズームフィルタ

    上記「ウィンドウズーム」が選択されている場合は、ズーム使用時に枠内のみにフィルタがかかります。
    フィルタは
    ・反転
    ・グレイスケール
    ・グレイスケール反転
    ・低照度
    の4種類で、フィルタが不要な場合は「なし」を選択します。

    下画像の右は、メニューの中の「低照度」が実行されている様子です。

    フルスクリーンズームが選択されている場合は、ズームのオン/オフに関わらず、常にフィルターが掛かるようです。

    最大ズームレベル

    1.2倍から15.0倍の間で設定できます。

    応用:ズームのオンとオフ

    さて、ズームは基本的に3本指ダブルタップで開始されるので、画面操作に慣れていない人や、スマホの画面を拭く時など、そのつもりはないのにズームしてしまう…などという場面もあるかも知れません。
    なので、ズームを頻繁には使わない人は、ズームを普段はオフにしておき、必要な時だけオンにするのも良いと思います。

    ズームのオン/オフは、上記のように[設定]>「アクセしビイティ」内から行いますが、もっと近道でオン/オフする方法があるので書いておきます。

    方法1:背面タップでオン/オフ

    iPhone8以降、iOS14以降で使用できる方法です。
    個人的には一番便利だと思います。

    (1)[設定]アプリを開きます。
    (2)「アクセシビリティ」をタップします。
    (3)「タッチ」をタップします。(*視覚サポート内ではなく、「身体機能および操作」のグループ内にあります)
    (4)「背面タップ」をタップします。
    (5)「ダブルタップ」「トリプルタップ」の、どちらかを選びます。
    (6)現れた項目の中に、「ズーム」があるのでタップします。

    これで、iPhoneの背面をダブルタップもしくはトリプルタップすると、ズームのオン/オフが切り替えられます。

    方法2:ボタンのトリプルクリックでオン/オフ

    アクセシビリティの「ショートカット」に、ズーム機能だけを選択しておくと出来る方法です。
    ホームボタンのある機種はホームボタンを、無い機種はサイドボタンを。
    3回素早く押すことで、ズームのオン/オフを切り替えられます。

    ショートカットにズーム機能を指定する

    (1)[設定]アプリを開きます。
    (2)アクセシビリティをタップします。
    (3)「ショートカット」をタップします。(iOS14では、アクセシビリティ内の一番下にあります)
    (4)「ズーム機能」をタップしてチェック「✔️」を付けます。
    他の機能をショートカットで使わなくて大丈夫ならば、「ズーム機能」以外のチェック「✔️」は外します。

    ショートカットにズーム機能以外の機能も含む場合

    上記の(4)の作業で、複数の項目にチェック「✔️」を入れた場合は、ボタンのトリプルクリック後に下画像のような選択肢が出るので、その中からズーム機能を選びます。

    方法3:コントロールセンターでオン/オフ

    関連記事 コントロールセンターについて

    方法2と同様に、アクセシビリティのショートカットで選んでおいた機能を実行します。
    同様に、複数の項目にチェック「✔️」を入れている場合は、選択肢が表示されます。

    (1)上記アクセシビリティのショートカットでズーム機能に「✔️」を付けておきます。
    (2)[設定]アプリ内の「コントロールセンター」で、「アクセシビリティ」を「含まれているコントロール」に加えます。
    (3)コントロールセンターを開き、アクセシビリティのアイコンをタップします(下画像 左)
    (4)複数のアクセシビリティショートカットが選択されている場合は複数のメニューが表示されるので、「ズーム機能」を選びます(下画像 右)

    方法4:アイコンでオン/オフ

    お勧めでないのですが、一応書いておきます。
    アプリの「ショートカット*」で、ズームをオンにするショートカットと、ズームをオフにするショートカットを作り、それらをホーム画面に追加します。
    (*今までに出てきたアクセシビリティのショートカットとは別物で、Appleのアプリ「ショートカット」のことです)

    ズームをオンにする時はオンのアイコンを、オフにするときはオフのアイコンをタップします。
    下画像は実際に作ってみたものです。名前をふざけてズーモン(ズーム オン)、ズーモフ(ズーム オフ)にしていますが…
    適したアイコンを使うなり作るなりすれば、より分かりやすく出来るでしょう。

    ショートカットについてはこちら アプリ「ショートカット」を活用

    おわりに

    すっかり長文になってしまいましたが、
    ズーム機能をオンにして、3本指でダブルタップ&3本指で画面上を撫でる
    だけで、ズーム機能は十分に使えます。

    フルスクリーンズームかウィンドウズームかは、見え方や好みによって、どちらが適しているか違ってくることでしょう。
    見えにくい文字を見るだけでなく、2本指のピンチ操作での拡大だけでは足りない時に、このズームも併用してさらに大きくして見たりと、さまざまな場面で便利に使える機能です。

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