書類や文字は徹底的にデジタル化
便利なIT
郵便物や配布物、レシート、説明書や商品に書いてある説明文…
ロービジョンの私は、そのままでは全く文字は見えず、ルーペを使っても見るのが大変です。
でもスマホなどで撮影することで、見たり読んだり、さらにそれ以上に便利なことが出来ます。
撮影するとどうなる?
画像
スマホなどで撮影することによって、まずは画像ファイルとして保存されます。
.jpegとか.jpg、.pngとか.gifその他の形式の画像ファイルになるのです。
これらは、拡大して見たり、必要な部分だけを切り取ったり、明るさなどを調整して鮮明にしたり、メモアプリやメールに添付したりすることができます。
下の画像は、用紙を撮影した物。
撮影したままの画像ファイルを、明るさなどを調整して見やすくして見ました。
どちらも画像ファイルです。
また、下の画像は上記の画像ファイルの一部を切り取って、メモアプリに貼り付けてみた様子です。
テキストに変換
上記は「画像ファイル」の話でしたが、その画像から文字を読み取ってテキストファイルにすることができます。
.txtなどの形式の、テキストファイルになるのです。
大まかに言うと、画像ファイルは「文字や文章を撮影した写真」。
テキストファイルは「キーボードなどで入力するような、文字そのもの」
という感じです。
テキスト(=文字)になることで、一文字一文字を大きくして見やすくしたり、必要な文章だけをコピーしてどこかに貼り付けたり、音声読み上げ機能を使って耳で聴くことも出来るようになります。
下の枠内は、上記の「画像データ」を「テキストに変換」した文章を、コピーして貼り付けたものです。
長いので途中で切っています。
老眼、目の病気ロービジョン(弱視 視覚障害)など。
あらゆる「見えにくさ」に対処する、様々なアイディアや情報を紹介します。
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<以下、省略>
私が使っているOCRアプリ(後述)では文字間に半角スペースが入ってしまうので、半角スペースはサイトを利用して一括削除しました。
元の用紙で「♪」の部分が、「)」と認識されていますね。
それ以外は、ざっと見た限り正確にテキスト化されています。
この便利な「テキストに変換」する方法などを、以下に書きます。
簡単OCR
上記の、画像ファイルをテキストデータにすることをOCR(Optical character recognition)と言います。
正しく詳しい説明は私は出来ないので、他のサイトを見てください。
少し前までは
スキャナーなどで書類を読み込む→PDFで保存する→OCR機能でテキストに変換する
のような手順を踏んでテキスト化していたのですが、今はスマホ一つで出来るようになりました。
「OCR」などのキーワードでアプリを検索すると、複数のアプリが出てきますが、私が最近愛用しているのは「Seeing AI」という、マイクロソフト社が開発したアプリです。
Seeing AIには複数の機能があるのですが、今回のように画像をテキスト化する場合は「ドキュメント」というメニューを使います。
「ドキュメント」モードにして、印刷物をカメラに映すと、自動で範囲を認識して自動で撮影し、自動でテキストにしてくれます。
上の画像はその一例ですが、
(1)自動で範囲を認識して撮影
(2)テキスト化された物が書いてあり、読み上げさせたり拡大表示させたり出来る
(3)(2)の右下端をタップして出たメニュー。ここで「テキストの共有」を選ぶ
(4)「テキストの共有」を選択後、「メモ」を選択した場合の表示。
(5)(4)で保存した結果、「メモ」アプリに新規メモとして追加された様子
です。
Seeing AIでは、テキストとテキストの間に(何故か?)半角スペースが入ってしまっているので、場合によっては半角スペースを取り除く必要がありますが、音声読み上げや自身が見るメモなどであれば、そのままで問題ないと思います。
上画像は、OCR機能のあるアプリ内で撮影からテキスト化までを行いましたが、過去に撮影した画像でもテキスト化出来ます。
だから
「見えないからとりあえず撮影しておこう」
は、本当に便利なのです。