見えにくさの対処法 まめちら

老眼、目の病気、ロービジョン(弱視)などの様々な「見えにくさ」に、あらゆる対処法を提案

見やすい整理収納(2)やっぱり断捨離

重度の網膜剥離を発症し、突然入院することになりました。
救急外来を受診して、そのまま入院になったので、準備は何もなし。
幸い親に頼れるので、電話などで持ってきてもらう物を伝えたのですが、どこに仕舞ってあるのか把握があやふやな物もあり、なかなか大変でした。
大部屋の空きがなくて個室入院だったので、何度も電話でやりとりが出来ましたが、そうでなかったらどうなっていたことやら…

網膜剥離前からすでに視覚障害になっていたのですが、網膜剥離後は見えなさが数段階落ちて、本当に大変になりました。
自分の物を自分で片付けたのに、見えにくい中、手探りで探すのでは分からなくてイライラしたり泣きたくなったり。

そんなわけで、本気の片付けを決意したのでした。

もくじ
  • 影響を受けた2冊の本
  • 手放す、捨てる
  • 整理整頓、収納
  • 服のこと
  • 万が一の入院に備えて
  • 影響を受けた2冊の本

    もともと収納関係の本を見るのは好きで、目が悪くなる前は購入したり図書館で片っ端から借りて読んだりしていました。
    でも読んでも読んでも、部屋はちっとも片付きませんでした。

    そんな私が生まれ変わったかのように片付けが出来るようになったのは、2冊の本の影響でした。
    どちらも有名すぎますが、

    人生がときめく片づけの魔法 改訂版 [ 近藤 麻理恵 ]
    単行本
    Kindle版
    音声図書(オーディオブック)版

    新・片づけ術断捨離 (マガジンハウス文庫) [ やましたひでこ ]
    文庫本
    Kindle版

    上記の2冊です。
    (私は音声図書で聴きました)

    この2冊に書いてあったことを自分なりに簡潔にして、

    ・「今」「自分が」必要な物だけを残す(断捨離本より)
    ・必要性が微妙でも、キラキラときめきを感じる物は、残しても良い(片付けの魔法より)

    という基準をもって、片付けを始めました。

    特に断捨離の「今」「自分軸」という考えが、私にはピッタリ来ました。
    物をため込んでいる母などを見ると、「自分が使うか」ではなく「これ(物)は使えるか」で判断しているので、いつまで経っても物が減らないのですね。
    「使える物」を全て残していたら、それは家でなく倉庫になってしまうと思います。

    もう一つ、何の本か忘れました(作家さんごめんなさい!!)が、「すべての物に定位置を与える」というのも、部屋を片付けるのに欠かせないことだと実感しました。
    片付けられる人には当たり前のことかも知れませんが、片付けられない私にはその常識がまず無かったのでした。

    というわけで、緊急入院で整理収納の必要さを痛感し、2冊(+1冊)の本でその術を学び、ついに本気の片付けと整理整頓が始まったのでした。

    手放す、捨てる

    未開封品などはフリマアプリのメルカリに出品しました。
    捨てられないからこそ取っておいた物達でしたが、購入者さんの喜びのメッセージ(もちろん社交辞令も含んでいるでしょうが)を見たら、
    「私が死蔵しているよりも、欲してくれている人の元へ行った方が、物だって生き返るよなぁ」
    と思うようになりました。

    もったいないから捨てられなかったけど、使いもしないのに所有していることこそが勿体無いのだと実感したのでした。
    (そしてありがたいことに、こちらには少額でも収益が出ます)

    新品同様でない品々は、私はメルカリ等に出品する勇気はないので、こちらは思い切って処分しました。
    買ったきり一度も使わず、年月だけが経過した物達もたくさんありました。
    処分の決意のたびに、罪悪感がありました。
    でもこれを乗り越えないと、整理整頓&すっきり片付いた部屋なんて実現しないんですよね。

    この過程で罪悪感やら自己嫌悪やら反省やら苦しみやらを存分に味わったので、今は物を買う時に以前よりも責任を持って考えるようになりました。
    買う時だけでなく、安易に物を貰わないようにもなりました。

    ですが処分する苦しみの一方で、確実に空きスペースが出来ていくことにはワクワクしたのでした。

    整理整頓、収納

    上にも書きましたが、すべての物に定位置を作るというのは、本当に基本中の基本なのですね。
    片付けができる人にとっては当たり前のことかも知れないけれど、散らかった家で生まれ育ち、自分自身も片付けが出来なかった身としては「なるほど!そうなのか!」と目が覚めるような教えでした。

    また、片付けられない人(家)の特徴の一つだと思いますが、同じ種類のものが一箇所でなくあちこちに収納されている。これも徹底的に改めました。
    その際に引き出し等に入りきらない物は、消耗品以外は処分です。

    「どこに何が収納してあるか分からない」が当たり前の家で育ちましたが、これっておかしいんじゃない?と気づきました。
    自分の家で、自分が入手して、自分が仕舞った物なのに、どこにあるか分からないってなんじゃそれ、です。
    だからとにかく「知らない・覚えがない」というのを無くすようにしました。

    服のこと

    目が悪くなっても、年齢を重ねても、私はおしゃれをしたり、服を選んで買ったりすることが大好きです。
    一方でミニマリストにも憧れ、本やブログなどを見て「こんなシンプルなファッションライフをしてみたい」とも思います。

    でもミニマリストの方に多く見られる、”シンプルで良質な服”って私には似合わないのです。
    白いシャツ、ボーダーT、チノパン、デニム、黒のシンプルなワンピース、トレンチコート…等々。
    これらって、ある程度骨格がしっかりして、腰の位置の高い人に似合いそう。(私とは対極)

    だから直接参考には出来ないのですが、「最高のお気に入りの服だけを持ち、それらを大切に手入れしながら着る」という点は実行したいと思っています。

    パーソナルカラー診断や骨格診断を知ってからは、似合わないものを買って失敗するということはかなり無くなりましたが、まだまだ服を膨大に所有しています。

    シーズンオフの服は大きな衣装ケースに(これが複数ある)入れ、シーズン中の服でハンガーに掛けているものは、クローゼットの中で色ごとにまとめて並べています。
    目が悪いので、バラバラに1つずつあるのを探すよりも「青いボトムスはここ」と纏まっている方が、はるかに探しやすいのです。

    ファッションに関しては妄想も尽きないので、別ページで改めて書きたいと思います。

    万が一の入院に備えて

    最初に書いたように、片付けのきっかけは緊急入院でした。
    入院は極力したくありませんが、私は眼科だけでもすでに6回入院していて、今後も免れません。
    なので(絶対嫌だけど)いつ入院になっても大丈夫なように、入院持ち物をあらかじめまとめて収納しておくことにしました。

    とはいっても、極力物を減らしたいのに、入院のためだけに物を確保しておくのは嫌です。
    なので、クローゼットの中の大きな引き出しを一つ、入院持ち物専用引き出しにしました。

    この中に、着替えやタオル、ティッシュペーパー、ウェットティッシュ、お薬手帳、歯磨きセット、その他あらゆる持ち物をすべて入れてあります。
    緊急入院に備えて、これらを持ってきてもらうための大きなバッグも、折りたたんで入れてあります。

    そして、これらは日常で使っています。
    着替えやタオルは、使ったらここに収納。
    ティッシュペーパーやウェットティッシュは、新しいパッケージを開けた時にこの中の物と取り替えて、古くならないようにしています。

    入院に備えるためだけに置いておくなら効率が悪いですが、普段も使っているので無駄がありません。

    著者について

    名前:まめちら
    関東在住のフリーランス。
    10代で重い目の病気になり、奇跡的に回復して普通の生活を送るも、30才過ぎに再発。
    緩慢に悪化し、現在は視力(矯正視力)0.03程度のロービジョン(弱視)。

    病気や薬の影響で白内障も併発し、両眼とも手術を受ける。
    その眼内レンズにより、遠視&ピント調節能力ゼロという老眼大魔王状態になる。
    白内障、視神経炎、網膜血管炎、脈絡膜炎、網膜剥離などを経験済み。

    見えません、な日々
    まめちら日和

    その他

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