ロービジョン(弱視・視覚障害)ですが、3級なので同行支援等は何も受けられません。
なんでも一人でやります。一人で出来ないことは諦めます。
なのでセルフレジのお店は利用していません。
が、今回はリサーチ不足でした。
まさかGUまでもがセルフレジになっていたとは…
欲しい服があったのさ
買い物、とくに洋服は99%はインターネットで購入しているのですが、今回ちょっとGUで「欲しいなぁ」と思う服を、ネット情報で見つけたのです。
幸い、過去に何度か行った店舗があり、商品の位置やレジのだいたいの位置も知っている。
ちょうどそちら方面に行く用があったので、帰りについでに寄ったんです。
商品を見つけられずに諦めて帰る、ということは良くあるけれど、まさか商品を無事に見つけた後で大きな困難が待ち構えていたとは…
セルフレジ以外の選択肢は与えてもらえなかった
なんとなく、レジ近辺の雰囲気が以前と違うような気もしたのですが、そのうち分かるだろうと待っていたら、
「こちらのセルフレジでどうぞ」
と。
セ、セ、セルフレジっすか?!
そこで私。
・目が悪くて見えないので操作が不可能であること
・セルフレジを使えない場合は買い物不可ですか?
等、言ったところ、
・操作は簡単なので大丈夫
・普通のレジもあるけれど、とても混んでいる
との返答。
なので私は、いくらでも待つので、普通のレジに並ばせて欲しいとお願いしたのですが、
「混んでいるから」
とのことで、レジ利用はさせてもらえず。
何度も「セルフレジで大丈夫」と言われ、サポートしてくれそうな素振りだったので、思い切ってセルフレジを使ってみることにしたんです。
いやいや、止めておけば良かった…
他人を当てにしないという誓いを破った罰が待っていたのでした。
私は慣れたショッピングモールなどでは店舗に入る時は白杖を仕舞う時もあり(床が平らであることがわかっているので)、この時も白杖は袋に入れていたと思います。
目立つように白杖を持っていたならば、スタッフの方の応対も異なっていたかも知れません。
あくまでも「セルフレジは私にとって絶望的!」と言いたいのであって、視覚障害者への対応云々という話ではないことをお断りしておきます。
やっぱり無理です、セルフレジは
本当に、普段から何もかも人に頼らないようにしてるんです。
それが第一のポリシーです。
それは相手に迷惑をかけないため、というのが大きいけれど、それだけじゃなくて自分を守るためでもある。
分かっていたのにバカな私…
買い物カゴを入れる場所、画面の操作、カードを通す場所、なにもかもが分からなくて辛かったです。
最初に何度も「見えない」と断ったのだけど、それが伝わったのか伝わっていなかったのか、私の主観ですが「こんなに簡単なのに分からないの?」と受け取られているような、とにかく惨めな気持ちが募っていきました。
(まぁ外見で視覚障害者とは分からなかっただろうから、「見えない」と言っても理解されなかったのだと思います…)
どうにか支払いを済ませると、今度は商品をどうしたら良いのか分からない。
だって見えないんだもん。
申し訳ないけれど、すぐ隣にいる女性の動作を見させてもらって、袋の場所やサッカー台(?)などの場所の見当を付けました。
最後にハンガーとかごをどこに置くのか困っていたら、女性店員さんが気づいて声を掛けてくれたけど。
それ以外についたは本当に最悪でした。
その後
「セルフレジは無理に違いない」と思っていましたが、この体験で「セルフレジは絶対に無理」と痛感し、その後も私は完全にセルフレジを回避しています。
初めてのお店を利用する際は、先に必ず「セルフレジでは無いか」を確認するようになりました。
これから高齢化社会を迎えるというのに、セルフレジは適しているのでしょうか?
これからもセルフレジはあらゆるお店に侵食していくのでしょうか?
セルフレジを使えずに買い物を諦める人も、一定数はいると思うのですけどね。
そういう人たちには用はないのかな…悲しいです。