見えなくなり始めた頃、うちのクッキングスケール(料理秤)の液晶画面は、とてもとても小さなものでした。
タニタでは画面と文字の大きな秤が色々あり、それを買おうかなと迷っているうちに、音声スケールの存在を知りました。
出会いはMakuakeだった
いきなり余談ですが、音声クッキングスケールとの出会いは、クラウドファンディングのMakuake(マクアケ)で、でした。
友人が教えてくれ、「でもわざわざ測るような料理もしないし…」と購入を迷ったのですが、このような製品を作ってくれるメーカーへの応援もこめて、買ってみることにしました。
結果、買ってよかったです。
思えば、
秤=見えないのにどうにかして見なくちゃいけない
という、潜在意識で苦痛を感じるものになってしまっていました。
が、それが取り去られたわけです。
見えなくても測れる。これは目にも心にもバリアフリーとなったのでした。
愛用のボイスクッキングスケール
これがそのボイスクッキングスケール(音声料理秤)です。
音声腕時計なども作っているGRUS(グルス)の製品。
操作は極めてシンプルで、表面にはボタンが二つだけ。
右側のボタンが、長押しで電源のオンとオフ。
短く押すと、重さのゼロリセット。
物を乗せるだけで重量を読み上げてくれるのですが、再度読み上げたいときに左側のボタンを押します。
側面にもボタンがあり、これが何だったか忘れたけど(笑)、そこは一切触らなくても使えます。
測ることが日常に
お菓子作りなんぞ、たとえ目が普通に見えていたとしてもやらない私ですが、日常のちょっとしたことで気軽に重さを測れるようになりました。
郵便物の重さや、炊いたごはんを冷凍保存するために小分けにする時。
料理をお皿に盛る際に目視では分量がわからないので、計測して等分にしたり。
ちょこちょこっと気軽に使えるのが良いです。
価格面でも革新的
この製品が出るまで、視覚障害者向けの音声スケールって、たしかかなり高額だったんです。
うろ覚えだけど、2万円とかそのくらいはした気が。
なのにその半額以下で音声秤が叶ったのは、本当にすごいことだったと思うのです。
2024年7月現在、Amazonでは五千円台前半、楽天では五千円台から七千円台くらいで販売しています。
GRUS公式の製品詳細ページはこちらです。
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