気持ちまめちら日記

網膜剥離手術の晩に想ったこと

マシだった方の目が、ある日突然網膜剥離になりました。

網膜剥離に関しては別のページで書きますが、ここでは手術の晩の気持ちを書きたいと思います。

医師の言葉と、眼帯越しの明かり

網膜剥離の手術の前に、執刀医に言われたことのひとつ。

「もう今までのような生活は出来なくなる覚悟をしてください」

こんな断言口調だったか、もっと柔らかい語尾だったのか、そのへんはあやふやですが、そんなことを言われました。

私の心境としては、

「症状が出てすぐ受診したのに何故?」

「今までずっとずっと、こまめに通院していたのに何故?」

という「なぜ?どうして?」ばかりでした。

手術中は、網膜剥離ってその原因となった穴を塞ぐ必要があるのですが、私の場合は穴がとうとう見つからずで、絶望感は増すばかり。

眼科手術は何度か経験しているのですが、いつもは術後も眼帯越しに明るさがわかったのですが、今回はほとんどの部分が真っ黒でした。

心も真っ暗でした。

あの晩に想ったこと

いつもは快眠派ですが、あの晩は眠れなかった…

絶望とショックでくじける気持ちを、なんとか奮い立たせいようとしました。

あの時心に浮かんだのは、それまでに知り合ったことのある全盲かそれに近い状態で、しっかりカッコよく素敵に社会で活躍している人たちのこと。

「大丈夫、まだまだ終わらない。まだちゃんと生きられる、カッコよく生きられる」

と、ずっとずっと自分に言い聞かせていました。

その後

結局、術後当初はそれなりに視野は残っていました。

もう文字を見ることは無理になっていたけれど。

まあその後、少しずつ見えない範囲が広がり、今は失明に近い状態になりましたが。

目がどうなろうとも、あの晩心で縋った方達のように、カッコよく立派に生きていきたい!なんて思い続けていましたが、今の私はダメダメさんです…

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